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御侠(おきゃん)

ネットで調べると悪い意味として出ているのが不思議でならない。

本来は「気が強く、男勝りで快活な雰囲気を持つ女性」であり「気風がよく面倒見もあり、さっぱりした人柄を強調する言い方」で姉御肌の江戸っ子を指す言葉であった。

深川、というか月島育ちのうちの祖母あたりはよく使っていた。


江戸後期から明治初期にかけての深川あたりを拠点にしていた芸者衆を辰巳芸者と呼んだ。

芸者といってもそれまでのものとは違い、「粋と鯔背(いなせ)」「芸よりも気風」「姉御肌」「若さ・華やかさよりも男気」という変わったタイプの芸者衆であったようで、彼女たちを表現する言葉としても「御侠(おきゃん)」が使われていた。


今では死後であろうが、そういう御侠な女性も絶えてしまったようでもある。

単に気が強いとか乱暴なのはたくさんいるが、気風や情は持ち合わせていないようである。


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