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事実と感想

人と話している場合、それも友達同士での場合に限った話であるが、「あいつはバカだ」「あいつは頭がオカシイ」という言い方をするが、それはお互いの「感想」といえる。

感想とかその時の自分の気持ちを話すというのは往々にして「発展性」が無い事が多い。


問題に直面していて、それが自分の進退や身体に大いに関わることであれば感想ではなく、事実から相手の実態を見出さなければイカンと思う。

事実を並べたとしても、それについての感想を言っているだけでは進まない。

事実があったら、それの原因を推定したり、そこから考えられる「今後」を考える必要がある。


例えば、大声で怒鳴って暴れる人がいるとする。

大抵は「アイツは頭がオカシイ」「すぐキレる危ない人だから近寄るな」「相手にするな」といった感想の言い合いになる。

「自分には迷惑が掛かからない」とか、「困った事態にはならない」という直接的影響が無ければそういう「感想」でよかろう。


しかし困った事態になっているのなら「感想」の言い合いつまり「愚痴」の言い合いではどうにもならない。

そこで事実を見て、原因や理由を探って、それなりの対処をするべきだ。


愚痴を言うのはスッキリするだろうが、それは「自分を騙す」行為でもある。

体調が悪い時に「寝れば治る」と言って寝ていても「本当の原因」はワカランだろう。

原因を探るというのは科学的に考える、科学的に対処するための第一歩である。


アイツは頭がオカシイ、と毎回言っても迷惑であることは変わらないし、この先「良くなる」こともあり得ない。

原因と理由、推定と可能性、というのも考えないと、そのオカシナ相手に呑み込まれてしまう。





 
 
 

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