「これは大丈夫」という正常性バイアスの実例
- oryza63
- 5月23日
- 読了時間: 2分
最近、近所で火事があり近くの国道(とはいっても片側一車線)が数時間封鎖された。
向かい側にはガソリンスタンド、幅2メートルくらいの道を挟んだ隣にはファミレス。
燃えた建物は木造で以前は店だったのが10年ほど使われず廃屋同然だった。
日曜日の昼時の火事だったので、近所の人が見に行っての感想を聞かせてくれたが「けっこう燃えてたし、向かいがガソリンスタンドなのでヒヤヒヤものだった」そうである。
しかしその人は「もっと驚いたのがある」と言って
「隣が火事で火が出てるのに、ファミレスで食事してる人がたくさんいた」と、こっちの方が驚いたそうである。
隣の建物が火事で消火作業中なのに店は混んでいて、皆がノンビリ食事しているという「ミスマッチ」な光景が浮かんだ。
逃げない、店から出ない、というのは明らかに「危機管理能力」が低下しているのではないか。
店と燃えている家との距離は3m程度である、子供も食事しているのである。
安全策を考えたら出た方がいいんでないかい?
この状態が「正常性バイアス」が働いている、という状態である。
「自分は大丈夫」「これくらいなら大丈夫」「まさかこっちまで火は来ないだろう」といった感覚なのである。
この状態で消防士や店員が「早く逃げて~!」と言ったり、火が店側に噴き出したり爆発したたら「一斉」にパニックを起こすだろうな。
「誰も何も言わない」「指示がない」だから安全と考えるパターンである。
「指示待ち族」である。
自分で確認、現状確認、安全行動、という流れが無いといつか痛い目に遭うことになる。
今の時代「考え過ぎ」くらいでもいいと思うのだが・・・。

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