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自己愛者の束縛はこうだ

更新日:2023年6月30日


昔付き合っていた人はこうだった、私の夫はこうだった、などなど、告白というかグチを言ってくる人がたくさんいます。


また反対に、男性がこういったグチをこぼしてきたり、どうしたらいいでしょう、と聞いてくるケースもあります。

自分のモノは自分のモノ、オマエのモノもこっちのモノ、だから全部よこせ、という考えの人は少なからず世の中にいて、運悪く捕まってしまった人がどんどん奪い取られています。


しかも、そういことをする人は、相手が何をしているか、どこにいるのかといった事まで監視していることも多く、そんなことをされているのに、どうしたらいいでしょう、はないでしょうと思ってしまいます。


自己愛性パーソナリティー障害の傾向では、こういった束縛をして、相手を支配していくことがよくあります。



毎回のように、このチャンネルでテーマになる、自己愛性パーソナリティー障害ですが、彼等は浮気性で、配偶者、交際相手を束縛するという特徴もあります。


ここでは、男性を例にして話していきます。


最初は親切で優しい、気前のいい男性を装いますが、知り合った最初の頃から、束縛するという特徴を出すこともあります。

交際している女性に、他の男性と会う事を禁止したり、電話やメールにすぐに反応をしないと怒るといった束縛をします。

彼等は、交際相手、恋人を支配しようと考えているので、自分の思い通りにならないと怒ります。

最初の頃は怒っている、という時期がありますが、やがてキレる、に変化します。

怒れば暴言を吐き、やがてキレれば、殴る蹴る、モノを壊すといった暴力に変わります。


また、オマエのモノはオレのモノ、といった思いがあるので、お金にもそういった考えを持ちます。

オマエの金はオレのモノ、といった具合です。


中にはもっとドンでもない考え、アイツの嫁さんはオレのモノ、といった考えに行き着く人もいます。


束縛する側の人間、支配者は「何をしても良い」といった考えですので、何をするか想像できません。



こうやって、

相手を束縛してはいますが、自分は他の女性と頻繁に会います。

自分はOK,他人は許さない、といった基準をいつも持っています。


さらに、他の女性と会う、親密な関係になった、としてもそれを浮気とは考えません。

他の女性に手を出すことは、自分のルーティン、自分がしなければならない日常業務、とでも思っているかのように行動します。


もし、その浮気を追求すれば、自分は悪くない、オマエが相手にしてくれないのが原因だ、と言い出します。

責任転嫁、とも思えますが、こちらにはまったく落ち度がないので責任といわれても困ってしまいます。


自己愛性パーソナリティー障害では、この束縛、ある意味、支配といえる言動や行動、そして命令や指示といった物がつきものです。

これに嫌気が差して、交際を解消する人もたくさんいます。




なぜ束縛するのか?


自己愛傾向では、付き合いを続けていく段階で相手を自分の所有物だと思い続けて束縛する人、相手が自分から離れることが不安なので束縛する人、といった2種類のタイプがいます。

彼等は、交際相手、結婚相手である女性を自分の所有物だと思っているから、獲物として捕ってきた女性を、自分が自由に扱うことができると考えています。

しかし、

その所有物が自分から離れていくことには、不満や不安もあるだろうし、さらには許せない、という気持ちもあるといえます。


電話やメールにスグに反応しないのは、他の誰かと会っているからではないか、と思って不安になる事もあります。

これは嫉妬や見捨てられる、といった恐れからくると考えられます。


また、別な見方をすれば、スグ反応しないのは「オレ様に失礼だろ」といった支配者としての思いもあります。

テレビのリモコンを押したのに、チャンネルが変わらなくてキレる人にも似ています。


不安にならないために束縛する人

自分の所有物だから、その手元から離れることを許せない人。とはいっても、どちらにせよ、自己愛性パーソナリティー障害は、自分に尽くす事、自分を喜ばせる事、自分だけを見る事を要求します。


こういった束縛が酷くなると、同性の友達に会うことも禁止したり、派手な服装や露出の多い服装を禁止することもあります。

そういったことをしながら、自分の好みの服装、髪型、香水、化粧の仕方を強制してくることもよくあります。


こうなってくると、自分の所有物、自分を喜ばせるための道具、といった思いが非常に強く出てきています。



では、どうやって別れるべきでしょうか?


さっき話した二つのタイプのうち不安にならないために束縛する人であれば、別れを切り出すことで不安感が増して、しがみついてきたり、下手に出て恩を着せたりします。

気に入られようとプレゼントをしたり、いろいろコマメに手伝ったり、自分が悪かったと謝ってくることもあります。

そうすることで、相手が離れていくことを防ぎますが、これをされると、別れる決心が揺らぎます。

もう一度チャンスをあげよう、と思ってしまいますが、そこが彼等の狙いです。

実際、これで何度も騙されて、20年30年と結婚生活を続けてしまう人もいます。

しかし、それだけ時間が経っても、結局は治ることはありません。


また、相手の言うことを押し切って別れた場合、中には未練を捨てきれずストーカーのように付き纏ったり、プライドを傷つけられたと思い込み、ある事ない事言い触らし、やはりストーカーのようになって脅迫をしてくるケースもありますから、相手をよく見分ける必要があります。


では、自分の所有物だから、その手元から離れることを許せない人、はどうでしょう?

支配している相手、奴隷となっているあなたが別れを切り出す訳ですから、自分の立場もわきまえずズーズーしい、と思うのは確実です。

それを反抗とみなしてスッパリ切り捨てる人もいますが、多くの場合、こういうことをするのは、交際相手、浮気相手に対してでした。


自分が至らないから申し訳ない、といった言い方で別れを切り出す、ということを推奨している本もありますが、その方がベストな方法かもしれません。



今まで探偵としていろいろ見てきて、浮気をしまくって、相手がたくさんいる自己愛が強い人、というのは自分から離婚を言い出すことはありませんでした。

では、奥さんから言い出すとどうなるか?キレる人もいましたが、謝罪して、もう一度チャンスを、と言ってくる人がほとんどでした。


ですから、彼等にとって奥さんというのは不安を払い除けるための安定剤なのかもしれません。


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