浮気調査、それも長距離移動の調査依頼が減った

このところ、というか今年に入ってからは長距離の出張調査がガクンと減っている。

長距離の出張調査というのは、監視する相手が新幹線や飛行機等を使って遠くに行く、だいたいが会社の出張ということなのだが、それを利用して浮気相手と現地で合流する、または現地まで浮気相手と一緒に行き、ホテルまで一緒というもの。

なかなか合理的に動いているのだが、出張とはいってもただの不倫旅行というものもよくある。

これの調査依頼が今年は凄く少ないので、不肖の探偵も近場での移動ばかりである。

以前は本当に多かった。

出張はもちろん、役職によっては支社や支店の宴会、忘年会などへの顔出しということで出掛け、次の日はゴルフ大会なんていうこともあった。

そうなると１泊２泊となってくる。

こんな時に羽を伸ばしている人も多かったのだ。

また大きな企業でも、以前いた部署の飲み会に参加、というのもあって社内営業マンのような人もいたが、ほとんどが副社長、事業部長クラスであった。

他に、医者だと学会参加のいうことで浮気相手を伴って行く人もいた。

北海道での学会に参加となると、本州や九州などから同伴で来る人もいる。

同業の相手というのも結構いたので、怪しまれることも無かったようだ。

また、そこでは別行動だが、帰りは１日２日日程を取っておいて東京辺りでのんびりとデートというカップルもいた。

どの人もそれなりに上手くやっていたのである。

こういった依頼が来ないとなると、それが無くなったか、新たな手口を開発したのかとなるが、よく分からない。

しかし本能のまま動く人達は、それなりに手法を考えたり情報を集める努力をしているので、きっとそのうちやり口が見えて来るだろう。