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「内在化」という刷り込み

心理学では「内在化(ないざいか)」という言葉がある。

「ある考え方・価値観・感情・行動パターンなどを自分の内側に取り込んで、自分自身の一部として機能させること」と心理学では言われいる。


分り易い例でいえば、他人からの否定・暴力・抑圧といったモノの原因を「自分のせいだ」と感じたり思い込んだりすることである。

それだけではないが、これが卑近な例といえるだろう。


DV環境にいる人が「自分が怒らせたから殴られたんだ」と思い込むことがあるが、これは「動機付けの内在化」といわれている。


文化・社会通念等もこれに該当するといえるが、悪いものとしては

1.相手から繰り返し与えられる言葉や態度で起きる

2.長期的な支配・抑圧で起きる

3.愛着不安や承認欲求から起きる

4.自己防衛のための意味づけとして起きる

等と言われている。


良い意味としては、子供が「なぜ勉強するのか」を理解して、自発的に勉強に取り組むというものもある、これも「動機づけの内在化」である。

反対にDV等の被害者が「私が悪いからだ」と思い込むのは「加害の内在化」といわれる。


悪い形でこの内在化が起きると、

1.自己否定感や罪悪感が根深くなる

2.自分の感情より相手の気分を優先する習慣になる

3.加害者の言葉が「自分の内なる声」として残る、これを「内在化された批判的な声」ともいう


自己愛ナルシストや境界性のボーダー、そしてサイコパス系の人間はこれを悪用して相手をコントロールしたり従順な信者にしてしまうのである。

普段、何気なく聞いている音楽や歌、宣伝文句もこの内在化を起こし習慣化させる道具になっていることがある。

言い換えれば「暗示」ということになるだろう。



 
 
 

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