先週はこのような問題での相談が連日きた。
どの人も40歳くらいである。
結婚期間はそれぞれだが、これくらいの年齢であればせいぜい10年かそこら辺である。
離婚についての「腹」は決まっているのだが、相手が合意しないというのが最大の難点である。
どこも似たようなもので、こういった問題はアスペルガー傾向の相手ではよくある問題。
相手の言い分も
・まだやり直せる
・オレはまだ好きだ
・急ぐことも無いでしょ
・どうして急ぐの?
こういった答えばかりで、何も進展しない。
わざと焦らしている、牛歩戦術か?と思ってしまうだろうが、そうではない。
相手が「離婚」ということの重大性を分かっていない、どうして離婚しようとしているのか理解できていないことで起きるのである。
こういった夫の場合、親、特に母親との関係でこういう性質になっているので母親に相談しようとするが、これが輪を掛けてオカシナ人だったりする。
夫一人でも大変なのに、そこに生みの親、育ての親が入り込んでくると余計にわけの分からないことになってしまう。
また、弁護士を入れてなんとかしようとする人もいるが、弁護士は法律で考えるが夫は法律の枠外の思考や理屈なのでぜんぜんラチが開かない。
なんだかんだと揉めて、そうこうするうちに弁護士も面倒になって適当になってくる。
弁護士は法律知識を生かして「金を稼ぐ」人なので、商売としてみるとコスパの悪い仕事となって意欲が落ちていくのがよく分かる。
だから協議の段階で話しをまとめて、離婚届けに署名させることを先決事項とすべきなのだが、ここで慰謝料や婚費などの話しを持ち込んで破談になることが多い。
これが弁護士としての成功報酬の計算基礎になるものだからであろう。
表題のような事態が起きた時は、「もう金は要らん」という形で纏めないと離婚成立は遠のくばかりである。
実際に、離婚はOKだけど、慰謝料と婚費請求したら揉めてしまい、協議不調、調停不調となって裁判へ突入し5年を超えた人もいる。
そりゃ離婚後の生活を考えたら「お金」は大事だが、こんなヤツは払う気ないし、途中でバックレる確率高いし・・・。
多くの女性は、常識で考えるが、あいつらは常識は通用しない。
法律があるとはいっても、あいつらは「自分の法律」で考える。
道理も理屈も常識も通用しないということをキモに銘じて協議の席につかないと痛い目に遭う。
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