有名な武田信玄の旗指物に書かれた言葉である。
其疾如風: 其の疾ときこと風の如ごとく
其徐如林: 其の徐しずかなること林の如く
侵掠如火: 侵掠しんりゃくすること火の如く
不動如山: 動かざること山の如し
孫氏の兵法(紀元前500年頃、春秋の時代)に出てくる言葉である。
中学の授業にあったかな程度でしか覚えていないが、高校でこの後の文句を知って感動したのである。
曰く、
難知如陰: 知り難きこと陰(かげ)の如く
動如雷霆: 動くこと雷霆(らいてい)の如し
:雷霆とは「激しい雷」のこと
これの「知り難きこと陰かげの如く」には心が痺れてしまった。
誰にも知られず、誰だか本当の正体を知られず、その考えや真意も知られず、というのがいい。
高校生にして探偵やスパイの下地があったのであろう。
さて、そう思ったのは公安調査庁職員全員の身分証明書写真が中国に渡っていたという話しを聞いたからである。
経緯は知らんが、どう考えても内部に中国のスパイがいる。
それも人事部門にいるのは明白である。
アメリカでは大統領候補のトランプが撃たれて大騒ぎになり、警備担当であったシークレットサービスの長官が辞任している。
それと同じくらい、否、もっと大問題なのに何も騒がれていないのはなぜか。
新聞もテレビもマスコミ全体でこれを挙げてこない。
そうこうしているうちに、NHKの国際放送では国益に反する放送が行われ単なる「間違い」として処理しようとしている。
どれも中国人スタッフが関係し、これも明らかな工作である。
なのに何も無かったような、単なる原稿読み違い程度の扱いはおかしかろう。
これは世論戦が始まっていると考えていいだろう。
そして公安調査庁の件も非常に不穏なものである。
国家体制を守る為の機関に敵国が侵入しているのである。
これらスパイを潰していかないと危なかろう。
ジョン・ル・カレのスパイ小説「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」そのものである。
潰すといっても、日本では公的に対応する法律がない。
となると密かに「消して」いくことはできるのかな?
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