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執筆者の写真oryza63

車が勝手に走り出した、という話しは「認知バイアス」が起きているのかもしれない

自動車事故で「ブレーキを踏んでも止まらなかった」「車が勝手に走り出した」という声を聞く。

多くの人は「バカ言ってんじゃない」「勝手なこと言うな」「認知症だ」等と言う。

しかし人間の心理の中には「ブレーキを踏んだ」と思い込んでいるが「アクセル全開」という状態もある。


認知機能というより、パニック行動とでも言った方がいいかもしれない。

自分ではブレーキを踏んでいるつもりなのに、アクセルだったというものだ。

こんなトラブルや事故は車だけでなく、工学の世界ならどこにでもある。


バルブを全開方向へ回しているつもりが、全閉だったりもある。

電力系統で数本の電線のうち一本だけオフにしているつもりが、1本だけオンになっていた、ということもある。

勘違い、思い違いで認知バイアスの一つともいえる。


システム設計などでは「フールプルーフ」という安全システムがある。

間違った使い方をしても悪い方向へは行かず、システムが停止したり等、安全側に向くようにしたものだ。

遥か昔のテープレコーダーは二つのボタンを同時押さないと録音できなかったが、これもフールプルーフである。


こういったシステムは「人は必ず間違える」という思想の下に作られていて、人間というものを理解した設計である。

今はボタン一つでなんでもできるが、それは人間を過信していないか。

車の動作については難しいものであろうが、オレはAT車の運転は右足でアクセル、左足でブレーキとしている。


使う足を分ける事で誤認が起きないようにしている訳だ。

MT車になれば普通に足を使い分けている。

しかしそれでもパニックになったらワカランな。


「勝手に走り出す訳無いだろ」と言っている人は人間の心理を知らない大バカ野郎だと思う。

そういう連中こそ「認知バイアス」が入り込んでいると思うぞ。



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