全文は
「狂愚まことに愛すべし、才良まことにおそるべし 諸君、狂いたまえ」
である。
狂っていると思われるような情熱で常識外れの行動を起こす人間は愛する存在であって、理屈のみで行動しなくなることが最も恐ろしいのだ。諸君、まず情熱をもって行動せよ。
ということ。
幕末の思想家「吉田松陰」が松下村塾の塾生というか弟子たちに向けた言葉。
情熱を持って、一心不乱に突き進む、常識に囚われることなく、信念で進む。
普段、相談で話す人は、これとは違う狂い方をした人間を相手に苦闘している。
しかし、そんな生活から向けだすため、そんな常識外れの相手から逃げるためには、常識だけでは通用しない。
さらに重要なのは、「助かりたい」という意思、信念が必要であり、それを成就することだけを考え暮らす事だと思う。
相談者の中には「諦めて」しまっている人もいる。
考えることさえ「無駄」だと思い込んでいる人もいる。
いつも言っているように「もがく」事、「もがき続ける」ことで未来を掴めるのに、それをせず諦める人が多いのである。
諦めてしまう事の方が「楽」だし、同じ毎日が続いて「考える必要」がない。
そうなると、見えているのに見えない、という現象が起きる。
逃げるチャンス、助かるチャンスがあるのにそれを掴まない人は、チャンスが見えていないのである。
脳はいい加減なもので、
見えていても「見えない」ために認識しない事がある。
聞こえていても「聞こえない」ために、認識せず聞こえない事がある。
なぜか?
見えるモノ聞こえるモノをすべて認識していたら「脳の処理能力」を超えてしまうからと言われている。
であるなら、「自分が助かる」事を第一に考える、「自分ファースト」を第一に掲げて脳を使うべきであろう。
情熱を持って、信念を持って、一心不乱に考える。
まさに「狂いたまえ」だと思う。
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