秋の観光シーズらしいが、毎年この時期になると思い出すのが「秋の京都」での尾行張込みツアー。
コロナ前までは京都が観光客で賑わう時期である。
こんな時期に京都へ行く、それも複数日で、となるとこちらも相応の準備をしないといけない。
あの時一番大変だったのが「泊まる場所」の確保。
一番混む時期というのは宿が一番確保しにくい時期である。
相手はすでにホテルを確保している、当然である。
しかしそれを知った依頼人から連絡が入ったのは1か月を切った時。
果たして確保できるか心配だったが、案の定どこも満員であった。
カプセルホテルに始まってビジネスホテル、観光ホテル等いろいろあたったが無理であった。
相手が泊まるホテルから地下鉄で3駅離れたところで「キャンセル待ち」が1件あったので取りあえずそこに予約を入れながら他を探すが京都は全滅状態であった。
直前の2日前くらいになって予約が通って確保に成功という際どい状態。
調査については省略するが、23時過ぎに調査が終わって「さて、何か食べよう」と思って店を探せばどこも長蛇の列である。
「しょうがない、コンビニだ」と思って行けば弁当類がすべて売り切れ、食べるものがほとんどない状態。他を探しても同じような状態で、食べ物を探してあちこち彷徨ったのである。
夕食一回くらい抜いても平気だろ、と思うだろうが、張込み尾行の連続で朝から固形物は口にしていない。しかも翌日も朝7時からホテル張込みである。
牛丼屋も行列、あらゆる食べ物やは行列である。しかも夜の11時過ぎに・・・。
食べ物やが全滅と思うと余計腹が減る。そして早く探そうと思う程腹が減る。
最初は京都でホテル難民となり続いて食事難民となってしまった。
そんなことで思い悩んでいたら、ふとある考えが浮かんだ。
「外国人観光客がほとんど、ということは皆日本食を目当てであろう。それなら外国にもある店なら空いているのではないか」
そして続いて「確かあの辺りにバーガーキングがあったはず」ということで勇んで行ってみたら「やっぱり空いていた」。
ということで、京都滞在中は先斗町付近のバーガーキングに毎晩行っていたのである。
観光シーズンになると思い出す「京都の夜」の話しでした。
その後この辺りには別件で3度ほど行ったし、クラブ会員の中には「そこの近くにうちの実家がある」という人も出てきた。
「一度行った場所にまた別の仕事で行く」というのが私のジンクスであるが、またもや発動となったのである。
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