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  • 執筆者の写真oryza63

親族間で親の財産を取り合う、親の財産を奪い取る

高齢の親が資産(預貯金や不動産)を持っていて、それを親族が狙っていたり、奪おうとしている、という話はたまに聞く。

聞くというか、そんな相談が入ってくる。


相談だったら弁護士に行けばいいのだが、親族となると弁護士入れて波風立てたくない、という思いから自分でなんとかしようとする。

しかし、その手立て、やり方が分からないので相談してくる。


話し合って分かる相手ならいいのだが、それができない相手もいる。

けっこうあるのが、本人の子供というより、その子供、つまり孫を間に入れて世話を焼いていろいろ聞き出す方法。


孫といっても20代前後が多いのだが、特に女の孫を使って親を懐柔していくパターンをよく聞く。

これで金庫にあった数百万円を持って行く、というよりも、孫が買おうしている物の代金をそこから払うことが多いように思う。

孫が来る度に小遣いというかお金を渡すこともあるし、車の代金を払っていたりもした。

小遣いといっても数万円単位、時には十数万円と渡すので、そりゃ頻繁に行くだろう。


現金を根こそぎ、というよりも少しづつ移動させているようなものである。

そうこうするうちに、現金を持っていると危ないから預かっておく、などと言って移動させてしまうこともある。

通帳や印鑑を持ち出した人もいる。


これが不動産となると、孫ではなく子供の言うことを聞いて名義を移動したり、売却してしまうケースもある。

詳細は省くが、これで3億くらいの不動産を売り飛ばした息子もいる。


もっと凄いのは親が住んでいる家を担保にして、返済を滞納し差し押さえとなり、競売に進み、それを安い値で買い戻すというウルトラCのような事をした息子もいた。

金の流れは、親が借りて息子に渡し、親が返済となっているので一見分かりにくいかもしれない。


みんないろいろな手を使って資金移動させている。

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