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執筆者の写真oryza63

親族・家族間問題

問題とはいっても、ハッキリ言えば虐待・放棄・遺棄・放置といったもの。


DVやモラハラが激しくなってくると耐えられなくなるが、そこで家を出る、という決断や行動ができる人はまだいい。

その決断ができなかった、遅れた人は「餌食」になっていくだけと言っていいだろう。


しかしここで、我慢の限界を超えてしまうとどうなるか?

反撃するのである。

言葉での反撃を思い浮かべるだろうが、そんな生易しいのものではなく、殺し合いに発展する。

DVなど暴れる相手を前にして生活していると、「いつ殺されるか」といった恐怖心が湧いて来る。

それが毎日続けば「殺される前に殺す」となる事は誰もが知っていると思う。

そうでなくても、恐怖心から反撃したら殺してしまった、というのもある。


また「DV主」が病気などで衰えてくると「力関係が逆転」する。

ここで今まで虐待されてきた人が、虐待を始める。

反撃して殺す、虐待して殺す、遺棄・放置して殺す、すべてを放棄して衰弱死させる、こういった事があちこちで起きている。

ニュースになんぞ出てこない。

日本で起きる殺人事件の55%前後は親族間で起きているのは有名だが、そのうちの何割かはこういった「積年の恨み」や「我慢の限界」で起きている。



こういった事件を知った人は、「なんで早く助けを求めなかったのか」「どうして誰にも言わなかったのか」等というが、問題を抱えている家庭は孤立しやすい事を分かっていない。

相談しようにも、そんな事を毎度言っていると呆れられて離れて行く人もいる。


行政に相談しても、法律で対応するからその枠から漏れることもある。

医者に相談しても、本人を連れてこないと対応できないので、せいぜい被害を受けている家族に薬を処方するくらいだろう。

警察に相談しても、事件が起きないと警察は動けないし民事不介入の原則からムリである。

それじゃ弁護士はどうかといえば、彼等も法律で動くので枠が嵌められているし、労多くして益少なし、なので動かない。

特に精神疾患の場合は、難しい問題がいろいろある。


こんな事では相談しようにも「実のある」話しは出てこないし、自分達で対応するしかなくなる。

昔、境界性パーソナリティー障害(BPD)家族会に参加した人から話しを聞いたことがあるが、本当に気の休まる時がなく、「死んで欲しい」と思う毎日のようだ。


DVが激しなど暴力的だったり、モラハラが酷い相手だったら「逃げろ」というのはこういう結果が待っているからである。

もしそんな事が起きなかったとしても、被害者が精神的に壊れてしまうことが多い。


そうなると「何のための人生か」となってしまう。

本当に危ないという事を皆は分かっているのだろうか?




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