top of page

行政も数値目標で縛る

健康診断をした後の生活改善指導というのがあって、定期的にそれを受けているのだが、毎回毎回「体重がどうの、血圧だどうの」と言われ少々頭に来ている。

オレの仕事からいってもそんな「朝起きて夜寝て、朝昼晩食事して」という一般人と比べてても意味無いだろ。

それを同じリズムを取れと言われてもできる訳がない。

体重や血圧をいつも指摘されるが、彼等は担当した相手の結果、数値でしか判断しないので困る。

しょうがないだろ。


聞けば、その数値を上申して統計にし、どれだけ改善(?)されたかで評価されるようで、聞き取り数値が無ければ仕事をしていないと判断されるようだ。


さらにいえば、目の前にいる人は「自分の仕事の対象」であって、その他の問題が出ていても範囲外であれば「他で聞いてくれ」になってしまい、自分が担当する仕事以外は何も考えない。

せいぜい「その専門じゃないからあっちの課に行ってくれ」としか返ってこない。

まさに縦割りである。

ワンストップで対応して欲しいモノである。

自分の担当での結果や数値だけでしか考えてくれない。


それは当然なのだが、一切口を挟まず流すので「こいつ分かってるのか?」「こいつ本当にオレの事考えてくれてるのか?」と思う事もある。

専門外の事に口出しして後で問題が起きると困るのは分かるが、自分の専門や担当以外のことには一切触れようとしないのも面倒なものである。

もっと横断的に話しができるようにならんのか?


数値目標というと警察の「検挙率」もそうだ。

捕まえて検察に送る状態を内部用語で検挙というが、検察に送って不起訴となると当然検挙率は下がる。

警察としてはこの検挙率を一定のレベルで保とうとする傾向があるので、「こりゃムリだろうな」という事案は逮捕したとしても釈放してしまう。

ここでも数値目標が厳然としてある。


結局、行政関連分野は「数値目標」が絶対的となっている訳だ。

これは何も行政だけではない、会社などもそうだろうし、学校でも成績や進学率、就職率というもので設定されている。

どこにいっても数値目標ばかりである。


うちの仕事なんか、そんなのが無くていい加減なものだ。

「行き当たりばったり」ともいえるが、目標を作ることで自分が縛られるから生きた心地がしない。

探偵や相談を長く続けていられるのもこの「いい加減」なところが大いに作用しているのだと思う。




閲覧数:9回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page