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自由が怖いと聞くと思うのが「飛ぶのが怖い」という小説

相談者の中で「自由が怖い」と言う人がいて、その理由を探っていくと「自由になって自分は何をすればいいのか分からないから怖い」という反応があった。

だからその人は、疲れ果てるまで仕事をし、ボロボロになるまで相手の言うことに従い「盲信」するかのように毎日を過ごしていた。


人は「何かにすがる」習性を持つ生き物だが、その人は生きる上での「自分自身の価値基準」を持たず・分からず生きて来たため、生きる意味を教えてくれる「何か」にすがる、何かにすがって「それこそが自分の生きる道」として暮らしてきたのかもしれない。

こういった話しは女性ばかりでなく男性でもある。


自分の基準が見えないということと「自由が怖い」と言われると思い出すのが、1970年代に書かれたエリカ・ジョングの小説「飛ぶのが怖い」である。

そして同時に19世紀後半に書かれたイプセンの「人形の家」も思い出す。


飛ぶのが怖いの方は「古い価値観」から抜け出て新しい自分を探し見つけるそんな話しだが、未知の自由への恐怖、それを得る事によって失う安定や社会的承認を恐れ「なかなか飛び出せない」感情を抱え続けるが「飛ぶ決意」をする内容。


人形の家は、「人形」として扱われる結婚生活を捨て、自立に向かう決断をする物語である。

どちらも「女性」が主人公であるが、古い価値観や社会的承認ということで見れば男女関係ないものだ。


世の中、誰しも価値基準の変更という「飛ぶ」事は怖いものだが、それを決断しないといつまでも自分の幸せや自由は手に入らないと思うべきだろう。






 
 
 

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