DVが酷い、モラハラが酷い、虐待が酷いといったことが原因で離婚を決意した人や、そうしようと考えている人からの相談が来ますが、これがなかなか難しいものです。
こういったことをしてくる人というのは、自己チューは当然だし、他人の意見というのは認めない事が多いので話し合いができない人です。
離婚というのは法律的には、そうそう簡単にはできない仕組みになっています。
まず夫婦双方が話し合う協議。
それで纏まらなければ、家庭裁判所での離婚調停。
それがダメなら地方裁判所での離婚裁判となります。
大抵の場合、夫婦間の協議で終わっています。
財産分与とか子供の親権といった話し合いも、落ち着いて、冷静に、淡々と進めることができる人達はここで終わります。
内容がややこしい、お互いの話し合いでは難しい、ということになれば調停を申し立てて調停委員を間に入れての話し合いになります。
しかし、そもそも話し合いができない、自分の権利ばかり主張する、自分が被害者面する、相手の非ばかりを言い張る、といったのが相手だと、すべての段階でまともに事が進みません。
自己愛、演技性、境界性、といったパーソナリティ障害があるんじゃないか、アスペルガーの傾向があるんじゃないか、と思える人はこういったことをしています。
認知の歪みからこちらや調停委員の言い分を変に解釈する人だと、話の腰は折るわ、話が脱線するわ、果ては話し自体を理解しているのか分からないこともあります。
こういった人の場合、離婚には絶対反対というケースもありますが、離婚はOK、財産分与や慰謝料は払わないと言ってくるケースも随分とあります。
離婚反対よりも多いのではないかと思います。
夫ばかりではありません、妻が正社員として働いている、妻の年収や貯金がかなりある時に、財産分与を拒否したり、慰謝料の支払い拒否こういったことを強硬に言い張ることもあります。
暴れて婚姻関係を破綻させたのが夫であれば、なるほどと思いますが、原因が妻にある時で、財産分与や慰謝料の払いを拒否するのはどうしてだと思いますか?
妻の稼ぎが多いから、というのであれば、それもあるでしょう。
しかし意外とあるのが、妻が既に何年も浮気していて、相手男性から資金援助を受けている、というものです。
調停にしても裁判にしてもその時には別居状態です。
その時、家賃を援助してもらっていたり、生活全般の資金を援助してもらっていたり、至れり尽くせりといったケースもあります。
いろいろ調べてみたら、妻の後ろには男がいた。
その男とは長い期間、不倫関係にあった。
だったり、その男は妻が勤める会社の上司だったり経営者だった、なんてこともありました。
後になってこういう事が分かったとしても、浮気や不倫を離婚原因とすることは無理です。
すでに別居して婚姻関係が破綻しているんですから。
相手が夫でも妻でも、厄介なケースはいろいろあります。
離婚すればいいじゃん、と友達や親が言ったとしても、その後の生活の面倒を見てくれるわけではないので、言う方としては気楽です。
何か手は無いか、どうしたらいいか、といった事を相談されますが、大逆転のウルトラCというのはなかなか見つかりません。
自分にとっての目標や落しどころを持つことと、どこかで悟る、ことが必要かもしれません。
こういった連中は相手にしているだけで、こちらが疲れ切ってしまいます。
相手は、こちらが打ちのめされ、疲れ果ててダウンすることを狙っているフシもあります。
根性入れて戦ったとしても、終わった時にはダメージが利き過ぎて、意欲喪失という人もいました。
勝ち取れたのが離婚だけ、という人もいました。
離婚する、特に、DVモラハラ虐待をする相手というのは、頭がオカシイ相手ですから、並大抵のパワーでは太刀打ちできない、ということを覚えておいてください。
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