20年余り調査をしてきて、家でDVしている人の多くが、外では浮気していました。
DVというと、暴力と連想しますが、それだけではなく、モラハラや無視したり、生活費を入れなかったり、家族を束縛したり支配したりといったことをしています。
いつも言うように、DVというのは暴力だけではありません。
こうやって家族を虐げていながら、自分は外で浮気をして楽しんでいるという不届き者が多いんです。
経験でいうと、DVと浮気はセットになっている、とさえ思われます。
今、オリザチャンネルとしていろいろな相談を受けていますが、判明している範囲でもDVと浮気がセットになっています。
こんなヤツがどうやって浮気しているのか?何を思って浮気しているのか?なんてことは分かりませんが、その傾向から想像することはできます。
大まかに言って、自己愛傾向が強い男というのは、自分の自由になる相手、自分のいう事を聞く相手、そして自分を誉めそやして、気分をよくしてくれる女性を求める傾向が強いと言われます。
実際に浮気現場、デート現場を見ていると、男の方が偉そうにして、女性がそれに寄り添ってうっとりしているような場面を見る事がよくあります。
境界性のボーダー気質が強いと、男の方が女性にベッタリくっついていることもありますが、彼等の場合、自分の母親のような相手、自分を大切にしてくれて、何でも許してくれる女性を求めることが多いモノです。
この点はアスペルガー傾向の男にも似たようなものです。
纏めてみると、
1.自分の自由になる女性、奴隷のように扱える都合の良い相手を求めるタイプ
2.自分を大事にしてくれて至れり尽くせり何でもしてくれる女性を求めるタイプ
の2種類に分けられます。
ただ、これはハッキリと分かれてはおらず、境界線は曖昧な感じなのであくまで「たぶんその傾向が強い」という感じです。
家の中での様子、対人関係についての話し等を依頼人である奥さんから聞いていると何となくその傾向が見えて来て、実際の行動や様子を見ていくと、だんだんと絞り込めて行けます。
男の方が相手を求めて浮気に走るケースばかりではありません。
女性の方が探していて、その網に引っ掛かってしまう男もいます。
共依存の傾向を持つ女性と出会ってしまい、そこから関係が深くなってしまうこともあるし、そういった相手を探している女性もいます。
打算で付き合い始める女性も当然います。
ビジネスとして見るなら、風俗嬢だってそうだし、キャバ嬢やパパ活もそうでしょう。
しかし、人によってはビジネスでの付き合いから、もっと別次元の関係に発展することもあります。
身体だけの関係から人間的、精神的な関係に発展した人たちも随分と見てきました。
浮気というのは、心がこっちよりも向こうに行ってしまっている状態を指しますが、まさに心が奥さんよりも相手に言ってしまっている人も中にはいます。
遊びで付き合っている人もいますが、心の交流、心の関係が強くなってくると引き離すのは難しくなってきます。
自己愛が強い男だと、そんな関係よりも自分の欲望を満たすための関係が強くなります。
たくさんの相手を作って、ローテーションして会う人もいます。
飽きてきたり、自分に反抗的な相手は簡単に捨て去ります。
自分が気に入っている相手が別れようとすると、なかなか手放さない、別れる事を嫌がる場合もあります。
それを押し切って離れてしまうと、その女性を追い掛けてストーカーになることもあります。
この何年かの調査で見てきた浮気男は、こういった自己愛傾向よりもボーダー気質の方がうちの場合は多かったように思えます。
甘える、優しさを強く求めて来る、他の男性との接点を持たせない、自分の手の中にいつも収めようとする、こんな感じの行動や言動をする男がほとんどでした。
奥さんからの調査依頼でも、交際相手からの調査依頼でも似たような感じです。
中には結婚するに当たって、一人の相手を選べない男というのもいました。
以前から付き合っている相手がいる、しかし今付き合っている女性もいて、その人と結婚することになった。
しかし、それでも元カノが好きなので結婚しても付き合いが続いていた、というものがあります。
新婚旅行の先から元カノに連絡していた男というのもいて、このケースでは結婚後半年もかからず別居してすぐ離婚となりました。
バカだな、なんて思うでしょうが、他にも似たような事例はあります。
調査したら相手は大学時代、サークルで付き合っていた女性だった、というのは時々あります。
奥さんよりも付き合いが長い、奥さんとよりもいろいろ旅行に行っている。
浮気を疑って調べたらそんな昔からの交際が発覚した。
しかも、結婚して20年を過ぎてそれが判明したとなるとショックを大きいモノです。
自己愛夫がどこで相手を見つけて来るのか、というと、ありとあらゆるチャンスを利用してゲットします。
職場や取引先、飲み会、同窓会というのは昔からの出会いの場でもあります。
今ならマッチングアプリもあるし、SNSもあります。
それらすべての方法を自分の出会いに繋げることができる、繋げる努力をしている人もいます。
持って生まれた才能と言えるかもしれません。
その結果、浮気相手が5人10人といたり、ローテーションして会っていたりと、ここでもうまくスケジュール調整しています。
過去の調査でも、2~3か月の調査で7人出てきた人もいました。
これ以上調査したら何人出てくるか分からないし、依頼人と相談して「もう、これで十分じゃない」ということで終了した案件もあります。
毎週週末にデートしていて、メインの相手が土曜日、日曜日はその都度ローテーションという夫もいました。
昼夜ホテルへ行くけど、昼間はデリヘル、夜は不倫相手というのが定番の人もいました。
面白いのは、使うラブホが決まっている、地域ごとに決まっているという人が多いことです。
だから、別の案件でラブホで張込んでいたら、以前追い掛けたオッサンがやってきた、というのもあります。
声を掛けるなんてことはありませんが、「いやいや、お久しぶりです、まだここを使ってるんですか、気を付けてね」等と心の中で声を掛けてしまいます。
追う側、追われる側、といった関係でしたが、なんとなく、よく知った人に、会った気分になります。
自己愛が強い、その傾向が酷く出ている、執着しやすい人は、同じパターンを繰り返す、同じ場所を利用しやすい傾向があるんです。
観察していると面白いモノです。
こういった経験から、DVや虐待モラハラする人は浮気が多い、とよく言っているんです。
それであれば、離婚理由にDVを挙げて時間をかけるよりも、浮気の証拠をバシッと取って、それで離婚した方が早いんだよ、という訳です。
それから、私が思うに、
離婚するためにこういった浮気の証拠を取る、のは当然ですが、離婚するため、というよりも離婚することを決心、決断するために、証拠を取る人がほとんどのようです。
サイテーの奴、人間のクズ、と思っていても離婚の決心がなかなかできない人もいます。
しかし、二人仲良くラブホに出入りする写真を見て、その気持ちが確定して決心に至る人の方が多いように思えます。
また、DVで逃げた人によくある事ですが、逃げて遠く離れた土地で暮らし始めて安心した時、周りには知り合いがいない、ということから昔を懐かしんでしまい、以前のDVされていた家に戻りたくなる、里心が出てしまうケースがあります。
知らない土地で寂しい思いをしていると、DVされてイヤな思いが沢山あるはずなのに、そんな中でも「楽しかったこと」を強く思い出してしまい、寂しさに負けて別居を諦めて戻ってしまうことがあります。
周りの人は「なんで戻るんだ」と思うでしょうが、これは里心、寂しさ、孤独感から来ています。
できれば新しい場所では、誰かが一緒にいてくれた方がいいのですが、別居と同時に誰かと暮らし始めるなんていうのは難しいものだし、変な誤解が生まれてしまうので、乗り越えるのが大変です。
働いているから大丈夫、という人もいますが、夜になると寂しくなる、孤独を実感する、とどの人も言っています。
会社に行っているとは言っても、自分の気持ちを聞いてもらう等ということは無いし、本当の気持ちを言えるはずも無いので、働いているというのは気を紛らわせているだけになります。
離婚すればいいじゃない、別居したらいいよ、という人はたくさんいますが、それをするだけでも精神的な苦労もあるし、孤独感との戦いという新たな試練も出てきます。
法律的に対応しなければいけないし、話し合いもあるし、厄介な作業がたくさんあります。
離婚も別居も、決心決断といったものが必要で、簡単ではありません。
話しがあちこちに飛んでしまいましたが、結論としては、
1.DVする自己愛が強いオッサンは浮気しやすい傾向を持っているので、DVを離婚原因として戦うよりも、浮気を原因とした方が早いし別れやすい。
2.別居すると寂しくなって孤独感が溢れて来るから、それとの戦いがある。
自己愛夫との戦いでは、この二つをよく覚えておいてください。
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