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精神科の治療ってのは

DVモラハラ被害で精神科に行く人はずいぶんといて、相談してくる人の中にもいる。

浮気調査を依頼してきた人の中にもいて、どちらも薬を処方されている。

たいていのばあい、「抗不安薬(精神安定剤)と睡眠導入剤」がセットで、時には整腸薬も出たりする。


この組み合わせは精神科の「鉄板」と思うかもしれないが内科でも処方することができる。

なので、あちこちでこのセットを処方されている人がいて、いつでもどこでも受け取れる組み合わせのようになってしまっている。


睡眠導入剤は高齢者施設に入所する年寄りが持っていたりもする。

薬の名前を聞いたらけっこう強力なのだったりして驚くこともある。


それはそれでいいのだが、これを処方されて10年20年という人がけっこういる。

ヘタしたら一生飲み続けるようにも思える。

パーソナリティー障害傾向の本人だったら分かるが、それの被害者がそうだったりもする。

精神科というのは薬がいろいろ出て、しかも大量になることが多い。

というかそれが普通のようである。


10年くらい前に、調査依頼をしてきた高齢者の手伝いというか便利屋のような仕事で、本人が通院している大きな精神科の病院へ代理で薬を貰いに行ったことがある。

5回くらいだか行ったのだが、問診で本人の状態を説明して医者といろいろ話して処方を待った。

その時もかなりの量を受取ったのを覚えている。


精神科というのは「治療」をするにしても薬でしか対応できない。

だからこうなるのかもしれないが、それにしても大量である。

それで快方へ向かうのなら分かるが、良くなっているのかどうかなんて分からない、

本人が安心して眠れる、と言えばそれでOK。

不安が酷くて眠れない、となるともっと強いのが出る。

結局、「今出ている症状を抑える」ことが主になっていて、根本部分の改善というのは放置している。

これは本来の医療だろうか、と思ってしまう。


うちに調査依頼してくる人で、精神科医というが何人もいたが、そこで治療の話しを聞いてみると「問診5~10分」だけで終わり、「たまにカウンセリング30分」というパターンが多かった。

カウンセリングといっても薬の種類や量を決めるためのもので、原因改善とは違う。

これじゃ治らんと思う。


さらにこの10年くらいの間では精神科も混んでいて、毎月ではなく3か月待ちなんて所もある。

初診にいたっては半年待ちもある。


探偵初めてから20年以上だが、その間精神科に通院している人をたくさん見てきてマジで思うのは、薬で抑えるだけでは意味がないのではないか、ということだ。

「ないのではないか」ではなく「意味が無い」だ。

さらに精神科で出る薬は値段が高いし、通院するのは「薬を貰いに行く」だけのように思える。


本来もっとカウンセリングに時間を割くべきだが、大量に患者が来るのでそんなことはできない。

これ、間違っていると思う。





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