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  • 執筆者の写真oryza63

盗聴器を付けられたらしい、という話し

盗聴器が付けられている”かもしれない”、ということで調査依頼を受けた。

「かもしれない」というのがクセモノで、こういった事を妄想してしまう人もいる。

本当かどうかを勝手に判断することはできないので、とりあえず依頼人宅へ行ってみるしかない。


盗聴器も色んな種類があるが、電波を飛ばすものと録音するものに大きく分かれる。

電波を飛ばすならその電波を探せばいいのだが、録音タイプだとそれはできない。

しかし、録音するということは、録音データを回収しに来ないといけないから出入りする人を選別していけば犯人は分ってくる。


盗聴器は年間で30~40万台販売されていてネットでも簡単に手に入る。

年間でこれだけあるので、毎年買うヤツがいれば相当数街中に存在していることになる。

多くの場合、電波を飛ばすタイプなのだが、秋葉原などの店で聞いてみると録音タイプが増えているそうだ。まぁこれもブームのようなものだろうが飛ばすか録音するしかないので分かりやすい。


盗聴器をつけられている「かもしれない」という人は、どうやってそれを感じたのかというと次のようなことからだ。

1.テレビや音楽など、自分の好みを知られている

2.家の中でしか話していない事がバレている

3.家に来た友達との会話がバレている


電話をよく使う人だと、会話の内容が漏れている、というものもある。

こんなことを知り合いや特定の人が知っていて、それを会話の中に入れてきたりするので、「アレ?」ということか気付くようだ。


盗聴器が仕掛けられている、と思う人については妄想もあるし事実もある。

取りあえず調べてみるしかない。



そうそう、盗聴以外には盗撮というのがあるが、これはカメラを仕掛けて、というよりも遠くから狙って写真に撮るケースが多い。

有名なのターゲットでは露天風呂とかがある。

このあいだSNSで見つけたのは「外干しの女性下着の写真を撮る」のが専門?というグループだった。


いろんな嗜好があるが、盗聴や盗撮も嗜好の一つである。

変態だ、と言ってしまえばそうだが、変態的嗜好を持つのは男ばかりでなく女でもいる。

実際、そういった依頼を持ってくる女性もいるし夫婦でもいる。

こういった人の場合、盗撮等と比べたら「他人への迷惑」がまったくないので変態的とはいっても「安全な変態」といえる。

普段の生活ではそれを隠しているのだが、「探偵は秘密を守る」ということと、うちに何か共感や共鳴して連絡してくるようだ。





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