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執筆者の写真oryza63

疲れたもの、重荷を背負うものは

出掛けた先でこんな看板を見た。

「疲れた者、重荷を背負う者は、誰でも私のもとに来なさい。休ませてあげよう」


あるキリスト教会に掲げられていた看板のセリフである。

調べてみると、マタイによる福音書にある言葉だとか。

休ませてあげよう、とはいっても「休憩」させてくれるわけではない。


この文言の後には

「私のくびきを負いなさい」とあるのだが、これは私の学校に入りなさい。

つまり私の信者になって学びなさい、ということらしい。


な~んだ勧誘かよ、と思うのだが、その前にある言葉に人は引き寄せられる。

うまいマーケティング戦略であり、なかなかのコピーライティングである。


そういえばイエスがユダヤ教に反発して行動していた時、行く先々には先発隊として宣伝部隊が活動していたようで、前宣伝をしっかりやって「聴衆を煽って」から乗り込むということもしていたらしい。

だからこそイエスが死んでからも教えが広がり、やがて宗教団体として活躍できたのであろう。


こういった福音書はいろいろあるが、結局はイエス現役の時のものではなく、後から「あー言った、こー言った」と作り出されたものであろう。

そうやって彼を神格化していったのである。

キリスト教はイエスが生きている時に出来上がったのではなく、死刑になってからこういった活動が実を結びできあがったものである。


しかし、それにしても上手い広告文である。

見習わなくてはならん。




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