西洋の場合「動物は人間より格下」「動物は弱い」、といった観念で守るべき対象物という意識がある。
では日本はどうかというと完全な「弱者」としてみているようではない。
小鳥や猫などの小動物をいくばくかの金額で買い取って逃がしていやる商売というのがあった。
「放生(ほうじょう)」というものである。
なんでペットを買い取って、さらに逃がしていやるのかといえばどうやら
「今はオレが人間でお前が動物だけど、もし生まれ変わって立場が逆になったらその時はオレを助けてね」
という思いもあったらしい。
輪廻転生してからの立場逆転を考えての「こすっからい」行動でもある。
ここには動物は弱者で守るべき対象という考えはない。
来世での事を考えているだけであろう。
オモシロいものである。
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