この間、会員と話していて方言の話しが出た。
今は「ちょうど真ん中」の事を「ど真ん中(どまんなか)」と言うが、これは関西方言から来ている。
東京言葉だと何と言うか知っているかな?
真真ん中(まんまんなか)
である。
野球の中継を聞いていると分かるが、「ど真ん中、ストライク!!」等と言っているが、昭和50年代辺りまでは「真真ん中、ストライク」であった。
だから「真ん前、真後ろ、真横」というのが成立する。
東京言葉というより下町言葉でよく出て来るのが「バカ野郎」である。
馬鹿にして言うのではなく、合いの手か修飾語のように使われる。
東京下町出身のオッサン友達などがよく「お前よ~、●●のバカ野郎覚えてるか?」
等と使っている。
「●●さん」の名前を言う時に必ず付いていたのでワンセットで覚えてしまった。
また、話していて答えに詰まると「バカ野郎~」と言われるのである。
関西で「アホ」とか「ドアホ」と言われるのと同じであろう。
うちの親戚も下町出身が多かったので、こんな言葉遣いばかりであった。
思い返してみると「下町落語」のような会話ばかりである。
そうそう「だらしない」は「ぞろっぺい」というのがあった。
もうほとんど死語である。
「ぞろっぺいな恰好すんじゃねぇ」等と使われた。
東京と同じくらい長く住んだのが横浜であるが、ここにも方言がある。
「割込み」することを「横入り(よこはいり)」というのが有名らしい。
「らしい」というのは、それが普通の言い方だと自分も思っていたからである。
「かっぽる、ほっぽる、うっちゃる」はあちこちでも使われているが、神奈川方言らしい。
「風に飛ばされないように押さえる」という時の「押さえる」は横浜弁だと「押さまえる」となる。
これも、普通の言い方だと思っていた。
横浜で子供の時期を過ごした人は、この言い方が抜けないようなので出身が分かる。
あとけっこう嫌がられる言葉として「アンタさ~」というのがある。
「アンタ」という言い方が嫌がられる上に「さ~」と言われるとヤンキーかと思われるようであるが、普通に使う言葉である。
これが男になると「オメェよ~」というのもある。
親しみを持った言い方なのである。
普通の会話に出て来る横浜市民の「当たり前」の言い方である。
「昨日●●したっしょ?(したでしょ?)」、
「今日●●行くっしょ?(行ったでしょ?)」、
しょうがない、が「しょうがんない」というのもある。
怠い、かったるい、というのは「けったしぃ」になる。
「●●さんが言った」というのは「●●さんがつった」と短くなる。
「●●さんが言っていた」となると「●●さんがつってた」と足が攣ってるのかと勘違いしてしまう。
同意とか確認では「そうだべ、そうだんべ」というのも使うわな。
まぁ、方言というのはいろんな地方から流入してきた人が、その地域で使うことで広まっていき、それが何十年何百年と使われて確立されたものである。
人の移動があればどんどん合わさって変化していくものだ。
方言は聞いていて楽しいし、オモシロイものである。
もっと使ってもいいんじゃんよ。
関西言葉ばかり堂々と使われたんじゃ参っちまうわな。
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