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新宿歌舞伎町のラブホ街で張込み

執筆者の写真: oryza63oryza63

この1週間余りの間で数回、新宿歌舞伎町のラブホ街での張込みがあった。

「●●に車を止めて、●●辺りのホテルへ行くらしい」という奥さんからの情報での張り込みであった。

なんでそこまで詳しいのかというと、ホテルのカードを発見して、その後ダンナの車にGPSを仕掛けていたそうだ。

新宿へ車というのは珍しいが、ダンナは車での移動がメインということで納得。


車種やナンバーも分かっているし、●●というコインパーキング辺りで待っているだけなのだが、登場する時間が分からない。

だいたいこの時間帯という予想は受けているが、どうなるか分からないので昼前から張込むことになった。


歌舞伎町といってもけっこう広いが、ラブホが集中するのはアッチとコッチ、ということで分かりやすい所ではある。

こういった時の浮気者の習性というのは恐ろしいもので、だいたい同じ所へ行ってしまう。

安心できるのか、料金が気に入っているのか、内装がいいのか、それは分からないがパターン化している人は多い。

中には、毎回違う所という人もいるが、そいう時は違う相手であることが多い。


ラブホ街だけあってたくさんのホテルが並んでいるが、「あー、あそこ見たな」とか「ここも来たな」と過去の調査を思い出してしまう懐かしいホテルばかりだ。

調査では何度も来ているが、自分が利用したことは一度もない。


そもそも探偵ってのは入りと出を確認するだけなので、入る必要もない。

ホテルばかりでなく、レストランや映画館でもそんな感じ。

違うとすれば、遊園地やテーマパークだったら中に入って写真やビデオを取りまくる。


なんで人が楽しんでいるであろう場所で、ひたすら待たなければならんのか、頭にくる。

しかし、待ち続けていると「一発で仕留めよう」という思いが出てきて、相手が出てきた瞬間にアドレナリンが一気に湧き出る、そこで恍惚としてシャッターを押し続けたり、ビデオを回し続ける、必殺ではなく「必撮」の精神である。

仕留めたらテンション爆上がりで、ニコニコしてしまう、そんなもんだ。


とまぁ、こんな気持ちでいるから今回も「獲物は撮れた」のであった。



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