「私には関係ないや」という人もいるかもしれないが、メンタルに問題のある人は浮気はするし愛人はいる風俗やデリヘルの常連という事も多いので知っておいた方がいい問題だと思うし、友達や身近にそんな被害者がいるかもしれないので役に立つと思う。
結婚しようと思っていた相手がそうだった、新婚旅行から帰って来るなり元カノの家に頻繁に出入りしていた、営業の外回りが不倫相手とのラブホ巡りだったなんてこともあった。
メンタルに問題があると自制心は無くなり、制御不能となって暴走する。
DVして不倫する人がいい例でである。
そんな人が沢山いる中で、探偵としての私への相談でも「怪しいけど、調べた方がいいか迷っている」という声をよく聴く。
調べるタイミングをミスってチャンスを潰してしまう人もいれば、調査する=離婚する、と思い込んでいる人もいるので認識を改めてもらいたい。
よくあるのが、夫が浮気している可能性が高いのに調査をしない、と言うケース。
そのうち止めるだろう、という期待を持っているのだろうが、だいたいにおいて期待は裏切られる。
その中でも特に、メンタル系の問題がある人は中毒患者のように相手を求めて行動する。
パーソナリティ障害系になると、性的放縦といって異性と肉体関係を持つのが日課のようになることもある。
それでいて自分の配偶者は放置している事も多い。
そんな事をしていれば愛想をつかされ、それが原因で別居となり離婚へ向かう事が多いのだが、別居が始まれば裁判所はその日を婚姻関係が破綻した日とする。
これが婚姻費用計算の基準日になる。
弁護士等に言わせると、この日で婚姻関係が破綻している、ということはこの日以降、浮気してもそれを離婚原因とすることはできなくなる、つまりこの日以降は誰とでも気兼ねなく浮気できるのである。
さて、ここで以前怪しい関係と思ったが、証拠を取らなかった女と夫が交際したり、同棲を始めたとしても、その相手が離婚の原因とすることは難しくなる。
というよりもその相手を原因とするのには無理が出て来る。
なぜなら、別居開始前にその女と夫が浮気している事実を証拠として残していないから。
怪しいと思ったのは確かだろう、その女が夫の浮気相手であることを察知したのも事実でだろう。
しかし、証拠となるものがなければ、あなたの思い過ごし、妄想などと片付けられてしまう。
そのうち止めるだろう、と思っていたら止めずに続き、夫が家を出て行き一緒に暮らし始めるケースはある。
妻が夫の態度や不誠実さに嫌気が差して出て行ってしまうこともある。
しかし、そうなった原因を調べずに別居が始まると、相手がちゃんといるのに浮気が原因とはしにくくなる。
これは実にもったいない事。
やっとけばよかったね、としか言いようがない、悔しいだろうけど。
次に、怪しいと思って調査をしたらやはり相手がいた、と言う場合。
相手が確定したけど、ホテルへ行くでもなく毎週のように会っている、という場合は、不貞行為としてすぐに攻撃できない。
だったらどうするかといえば、泳がせてそれの監視を続けることになる。
月に何回も会っている、それが何か月も続く、となればある意味、不誠実で家庭を顧みない行為と言える。
それが続けば離婚事由として持ち込む事も可能だろう。
しかし、何か月ともなると待ちきれず、途中で諦めて調査を止めてしまう残念な人もいる。
また、完全に諦めずに、断続的に調査を続ける人もいる。
とにかく続けることが重要。
調べていたら、前回とは違う相手が出てきたりするのもよくあるし、前回の相手はあちこち遊びに行っていたけど、今回はよくホテルへ行く、ということも実際にあった。
それから、うちの夫は金が無い、小遣いが余り無いから大丈夫と思っているとお金を持つ相手を見つけてくるから不思議だ。
相手にいつも出してもらっている、調べてみたらけっこうな金持ちだった、というのも見かけるから安心はできない。
また、調べても離婚はしないという人もいる。
調査結果を見せて「詫びを入れさせる」ようにすべきだが、それをせずに次にやったらこの証拠を見せる、と考えている人もいる。
私としてはサッサと証拠を見せて「オマエがやってる事は分っているぞ」と釘を刺すのもいいだろうし、その都度、慰謝料というか詫び料を取った方がいいと思っている。
実際にその都度詫び料を払わせている奥さんもいる。
払わせるたびに「次にまたしたら、詫び料は倍額」等と一筆書かせていた人もいたし、次は離婚して慰謝料をいくら払う等と書かせている人だっていた。
証拠は相手を追い込むためのものなので、使わないで取っておくのはもったいない、と考えて欲しい。
浮気調査は何も、離婚するためだけにするものではないのである。
浮気を阻止する、その相手と継続させない、という目的で使うこともある。
また最初にも言ったように、万が一、別居となって、その後も同じ相手と付き合っていれば、その相手が原因となり別居した、離婚したという戦法も使える。
ところで、浮気の証拠の有効期間は3年とよく言われているが、これは大間違い。
証拠の有効期間ではなく、その相手に慰謝料請求できる期限で時効成立の事。
探偵の調査の結果、相手の住所氏名が判明して、それを依頼人が知った日が計算のスタートになる。
その日から3年過ぎたら時効となって慰謝料請求できなくなる。
また、相手の住所氏名は分からないけど浮気はしているといった場合、つまり相手を特定できない場合は、20年経過で相手への慰謝料請求の時効が成立。
このように、証拠の有効期間と慰謝料請求の時効を勘違いしている人も多いので気を付けて欲しい。
期間が過ぎたので証拠が使えないと思って、証拠となる探偵の報告書を捨ててしまったらエライ事である。
その報告書はいわば、一生ものだから大事に保管すること。
とにかく怪しいと思ったら調べてみる、追跡してみることで獲物が勝手に引っ掛かることもある。
たとえ、ホテルに行かなかったとしても、継続してその相手と浮気していれば後々の離婚原因として利用できる。
今すぐに利用できなかったとしても、どこかでそれが生きて来る、将棋や囲碁の捨て駒、捨て石となる訳だ。
オマケの話しだが、
行動的な奥さんの場合、私の尾行張込みに同行したいと言い出す人もいる。
もちろん私が許可して、私と一緒に行動し、大声を出したりしないという条件付き。
そんな中で、駐車場に止めた車に彼女と戻って来る夫を待ち伏せし、そこで姿を現して問い詰めた人もいた。
夜中の広い駐車場で、隠れていて二人の前に突然仁王立ちで現れそこで説教を始めた強者もいる。
似たようなケースは何件かあって、そこで土下座した夫もいたのである。
また、ラブホに入っていく二人にこちらも一緒にくっ付いて行き、ロビーでニコニコと部屋選びをしているのをジックリ見ていた奥さんもいた。
映画館のロビーで楽しそうに待っている二人を、普段とは違う服装の奥さんが真正面から見ていた、ということもあった。
まぁとにかく、怪しいと思ったら行動すること、これに尽きるので肝に銘じておいて欲しい。
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