なんでカウンセリングとかコーチングをするようになったか聞かれる事が多いので、その経緯を少し書いてみる。
オレと心理学との出会いは古く大学3年頃に心理学の単位を履修して、その後なぜか教育心理学を履修した。
教師になるつもりなどなく、ただ面白かったから。
学部は工学部でありながら、そこら辺から人生の脱線が始まってしまったようである。
その後就職し転職した会社で行動心理や購買心理について教育され、さらに人格心理や認知心理などにも興味を持ち工学から遠く離れた世界に行ってしまった。
ここら辺が心理に関与した始まりといえよう。
人はどうしたら買うのか、どうしたら買うという行動をするのかを教え込まれ、部下の心を掴む術も教わってきた。
その後自営業となり保険代理店を始めたが、自分の商売を軌道に乗せるために使ったのが、やっぱり心理学であった。
お客を開拓して接触を増やしいていくのであるが、当時の営業のように「顔見せ訪問」なんてのをやったら嫌われるのでまったく違う手を使っていた。
また、お客の開拓も売り込めば「逃げる」ので、違う手を使って「売ってくれ」となるように仕向けていた。
こうやっていくと、それらの方法を見た商売をしてくるお客から「うちにも、それをしてくれ」という事で広告宣伝や顧客開拓の方法を教えたり、その業務を請け負っていたのである。
そんな事をやっているうちに、どういう訳か調査の相談が来るようになり、やがて調査自体が来て、それが多くなってきて探偵になってしまったのである。
そして探偵を始めたら皆も知っているように初回から「境界性パーソナリティー障害の診断が出た夫の行動調査」が来て、その後は統合失調症、異常な言動、浮気を繰り返す夫、暴力的な夫、と精神疾患のオンパレードとなった。
これで他の心理学も勉強してきた訳である。
もう40年余り関係が続いているのである。
よくまぁ飽きずに続いたものである。
飽きないのはオモシロイからであって、その被害者も多種多様で興味が尽きない。
また、こんな事をしてきたせいか依頼人に「精神科医」が絡むことがよくある。
そこでまたいろいろ聞いて教えを受けたり、別の専門家(カウンセラーなど)を紹介してもらって、そこで教えを受けたりした。
これが、今のカウンセリングやコーチングの下地になって役立っているのである。
余談だが、過去に医者が対象になったり依頼人になったのが30件くらい、そのうち精神科医は約20件)という異常な位の割合である。
だから「日本で一番異常な人に詳しい探偵」というのも伊達ではないのである。
過去を見返してみると、何で学校で心理学取ったのかな?とか、なんで転職した会社では購買心理とか行動心理を教え込まれたのかな?と不思議である。
さらに、探偵始めて最初から「パーソナリティー障害」とか「統合失調症」が調査対象になったのも不思議である。
普通そんなの来ないだろ?
そんな経験から今はカウンセリングやコーチングをメインにするようになったのである。
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