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執筆者の写真oryza63

彼等の異常性に気付け、そして彼等の常識で考えるな

更新日:2023年6月30日


自己愛性パーソナリティー障害、境界性パーソナリティ障害、発達障害等の傾向にある人と一緒にいると、多くの人はイライラしてストレスが溜まります。

自分勝手、自己中心的、訳のワカラナイ理屈を吐きまくって、周囲の人は迷惑どころの騒ぎではありません。


さらには、彼等独自の理論から作り出した考えで、仕返しをするなどトンデモナイ行動をしてきます。

どうしてそんなことをするのか? 

なんでそんなことを平気でするのか?

まったく理解できない、といった思いをした経験もあるでしょう。



自己愛者など、いろいろなパーソナリティ障害の人物から迷惑を受けている人達のほとんどは、「なんでそうする」「なんでそんなこと言う」「どうしてそんなことする」と私に聞いてきます。

また、そんな彼等を指して哀れな人、救いようのない人、そんなことをして人生が幸せなんだろうか、こんな風にはなりたくない、とも言ってきます。


皆はこう言いますが、それは私たちの常識の中で考えるからそう思うのです。

彼等の生きている世界では、それが常識的な行動であって、それで幸福感一杯の毎日なのです。

当然ですが、人は自分が生きている世界、自分の常識を基準にして考えます。

その常識が彼の持つそれとは違っているから理解できない、わからないのです。


理解する必要などありませんが、彼等は違う世界の人だということを前提にしていないと、訳が判らなくなってきて自分がオカシクなってしまいます。

考え方も、言葉も、行動も、風習も私たちがいる世界とは違っています。



専門家集団を指して「村社会」などと言いますが、それと同じです。

そこだけでしか通用しない考え方もあるし、言葉もあります。

このことは過去に何度も説明してきました。


彼等、迷惑な人達もある意味、パーソナリティー障害者村、という世界で生きているので、こちらの常識と違っているのです。


そして、この村にも、自己愛性村、境界性村、小児性愛者村、などといろいろあって、それぞれはある部分で共通していますが、考え方、行動の仕方、対象といったものは違っています。

だから、それぞれの村の人は、お互いにアイツらはオカシイ、異常だ、と自分たちの村の常識で批判することもあります。


例えば、

自己愛性村に生きている男たちは、たくさんの女性を回りに置いて、自分の指示通りに動かして、性的関係を結ぶことに喜びを感じます。

それを境界性村の男がみたら、ハーレムを作って何が楽しいんだ、自分が社会のトップに立って全体を支配する方が楽しいだろ、アイツらオカシインじゃないか、となるわけです。


また、それを小児性愛村の男が見たら、20歳以上の女だなんて、なんでそんな年寄りがいいんだ?

10歳未満がいいに決まってるだろ、あいつら熟女狙いなのか?訳がワカラネ~、となったりします。


現実の私たちが暮らしている世界でいえば、日本のようにお辞儀をする習慣が無い国から見れば、それは不思議なものです。

正座という座り方にしても、なんでそんな窮屈な座り方をするんだ、と思う人も海外からみればいます。

日本語を聞いた事が無い国の人にとっては不思議な言葉だし、仕草も訳が判らないものなのです。

自己愛者の行動や考え方が理解できない、判らない、というのはそれと同じです。


違う世界、違う国の人とあなたは遭遇した訳で、彼等の習慣や物事の考え方が、自分たちがいる日本と違っているから理解できない、と思った方がいいでしょう。


だから、なんでそうする?なんでそんなことをする?といくら考えても、または、本人に聞いたとしても、納得できる答えは返ってこないし、自分が持っている考え方と一致するはずもありません。



私が相談者によく言う、深く考えても意味が無い、そういうものだと思え、というのもこれがあるからです。


彼等の社会では、そういったことをするのが常識であって、そうすることが当たり前で、と思って見ていれば、イライラすることも無いと思います。


だからといって、それが許されるものでもないし、一人の行動で多くの人が迷惑するのであれば、なんとかしなけばなりません。


探偵が浮気調査するのも、それが民法の不貞行為で損害賠償や離婚の正当な理由となるから、その証拠集めをしている訳ですし、

それをすることで、配偶者が不利な状況を打開できるであろうからしています。




繰り返しますが、

価値観がまったく違う相手、考え方が全く違う相手を、自分たちの基準で判断する、話しをするからストレスになります。


私たちの持つ常識で考えるからダメなんです。

ひとこと言えば判るだろうと、常識の範囲で相手に注意する、なんでこんなことをするんだろう、と常識の範囲で考える、そんなことは無理なんです、考え方の土台から間違っています。


ここで、相手を知ろうとして、向こうの常識に合わせてはいけません、その常識を知る努力をしてもいけません。そんなことをすれば、あなたも向こうの世界に行ってしまうかもしれません。

いや、それよりも、二つのかけ離れた常識が頭の中に入ることで、あなたがオカシクなってしまうかもしれません。

ある程度知っておいて、あ~そうなんだ、くらいにしておいた方がいいでしょう。




それじゃーオマエはどうなんだ?と言われるかもしれません。

私は、こういった人を相手にするようになった初期のころ、いろいろなタイプを見ていて思ったのが、さっき言った、村社会と同じじゃないか?ということです。


それぞれ風習、常識、行動等の違いがあって、その常識を私たちに押し付けてきている、そんな風に思って、本を読んで調べるようになった訳です。


なので、どうしてそんなことをするのか?と考えた時に、なんとか村の出身だからそうなるのだろう、と考えるようにして、そこから先のもっと深い部分については、それは村に古くから伝わる考えだから、と割り切るようになったのです。



だから、皆さんも、自分の常識で、なんでそんなことをする、それで幸せなのか、と思わないことです。

哀れだ、救いようがない、と言って、助けようとは思わないことです。


彼等の常識は、私たちのそれとは大きく違っていることを忘れないでください。

ただし、家族がこういった病であれば、話しは別です。

精神科に行って診てもらうことを忘れないでください。

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