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執筆者の写真oryza63

味方はいるか

戦争で戦闘地域に入った軍人が一番気を付ける事は何か?

敵からの攻撃も気を付けなければいけないが、「味方に撃たれないこと」といわれている。

味方からの誤射ではなく、仲が悪かった仲間が誤射を装って後ろから撃ってくるのである。


戦闘中の極限状態だから誤射もあるだろうし、敵に撃たれたかもしれないとなるが、悪意を持って、殺意を持って撃ってくるヤツもいる、

よく「後ろから鉄砲で撃つ奴」という言い回しがあるが、これは世界中どこの戦闘地域でもあることだし、どこの軍隊でもあること。


英語だと昔の言い回しだが「Back Stabbers」というのがあった、今は何て言うんだろうか?

後ろからナイフで刺す奴、つまり「裏切り者」である。



だから兵士は普段から「仲間と仲良くする」「部隊内に敵を作らない」ことを第一に行動するという。


仲よくするのはアホらしい、と思っていると普通の暮らしの中でも「後ろから」撃たれてしまうのである。

足を引っ張る、良くない噂を流す、ある事ない事を言い回る、そんなのはどこにでもある。

鬱陶しいやつ、陰気なやつ、うるさいやつ、面倒臭いやつ、いちいち細かい事をいうやつ、気に入らないやつ、と判定されたら後ろから撃たれる。


だからこそ対人関係を良好に保ち、にこやかに接し、挨拶も交わし、敵意を見せない事が肝要である。


DVモラハラを夫から受けている人の場合、毎日が敵意の連続で「隙あらば」殺してしまおう、という考えを持つ女性もいる。

これでは相手も警戒するし、相手の方が「隙あらば」で襲ってくる可能性もある。


対人関係、つまりコミュニケーション能力を高める事は、会話に必要だから、友達作りで必要だから、というばかりでなく味方を作るための生き残り戦略としても重要だ。

裏切られない事が大事なのだ。


友達は裏切るからイヤだと言う人もいるだろう。

しかし、経済原理でいくと、個人主義が進んで個人の利益追求を皆が考えるようになると、経済は停滞しやがて急速に落ち込むらしい。

それを防ぐには昔のような、たとえば日本でいえば昭和40年代あたりの共同体意識を基本にすると上昇するという。

今はちょうど個人主義が加速しているので、友達は裏切るという話しが通用するかもしれない。

しかし個人主義だと、自分以外は敵となって、追い落とす対象になるからもっと裏切りは増える事になる。


とはいっても困った時に話しができる相手、親身になってくれる相手を持っていないと自分が困るだけである。

どんな時代でも友達というか、気の合う仲間を持っていないと生きるのが辛くなるのである。





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