色んな人の話しを聞いているとこっちが疲れてくるので、時々頭をクリーニングしないといけない。
そこで今回は千葉県は茂原市へ一泊二日の旅に出た。
実は、ある人物から「茂原は良い所だよ」と甘言で誘われ出掛けた次第である。
現地へ向かう途中のサービスエリアでは「千葉県のご当地飲料」とでもいうべきMaxコーヒーの自販機を見つけ、賽銭代わりの140円を投入し1本買って旅の安全を祈願したのであった。


小林は茂原をよく知らんのだが、この地で生まれ育ち、茂原在住●十年というもはや茂原の先達とでも言うべき人に案内してもらいながら、いろいろ話しをして息抜きをしたのである。
噂には聞いていた大多喜町(おおたきまち)の大多喜城(現在工事中)の外周を歩き「古人(いにしえびと)」が見たであろう景色を堪能し、
城下で「十万石最中」を買い、桜餅を食べ、隣町にある「湯葉」の店で湯葉料理を食べ、帰り道では前回紹介した「黒イチゴ」の農場でいちごサンデーをテーブルに堂々と寝ている猫を横目に食したのであった。

そんな中で「なんで茂原」と呼ぶのかという話をしたら元々は「藻原」と書いたらしく、平安時代ころにはその記述があったらしい。
内陸なのになんで「藻」なのかと思うが、縄文時代には「縄文海進(じょうもんかいしん)」によってこの辺は海だったし、今の東京湾も埼玉の入間から秩父辺りまであったのが、その後の「海退(かいたい)」で湿地帯となり藻がたくさんあったようである。
そんな話しをしながら時代物小説も飛び出し、過去の邦画についても語ったのである。
梶芽衣子の「修羅雪姫」を見た、団鬼六を知っている、という点では出色の人物である。
いろんな話が出て楽しかったので息抜きとしては最高であった。
仕事の話しもあるにはあったが、やはりお互いの趣味が合うものについての話しは楽しい。

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