何か聞くと「個人情報だ」といって拒む人がいるようだが、個人情報とは何だろうか?
これは個人の識別ができる情報で、それらを組み合わせて個人を特定できる。
だから誕生日だけを知ってもどこの誰というのは分からないので、個人情報ではあるがそれだけでは特定できない。
その他に名前とか住所等といったモノが組み合わさって特定される。
特定するための情報であれば、すべてが個人上となるから「顔」も同じことになる。
指紋だって掌紋だってそうだ。
声もある程度特定できるので個人情報ともいえるが、声を変えることができるのでそれほど価値は高くない。
一般から見ると探偵はそういった種々の個人情報にアクセスできると思われているが、そうでもない。
というより探偵でも難しいものもあるし、手に入れるためには大変な労力を使っている。
例えば、浮気を理由とした損害賠償(慰謝料請求)の場合、一人がその対象となることはなく、通常は二人(浮気するにはその相手も必要だから)が損賠の対象となる。
その時、自分の配偶者については情報があるのでいいが、その相手については調べるしかない。
弁護士にそれを頼んだとしても「探偵に頼んで」と言われる事が殆どである。
弁護士は調べるのが仕事ではなく、相手との交渉や裁判を有利にするのが仕事だからである。
どうして相手の情報が必要かというと、法律で裁くためには「相手を特定」する必要があるからで、これがないと罪を犯した双方を対象に損賠ができない。
となると、分かっている配偶者のみに慰謝請求ということになる。
これでは「浮気された方」の怒りは収まらないし、血祭に上げる事もできないので相手を調べる。
そこで尾行して住処を調べ、そこから氏名といったものを特定する。
今は昔と違って名前なんぞ出している事がないので、公的情報を取ることになるがこれも特殊な方法を使うことになる。
昔はカンタンに取れたのに、遊び半分で取りまくった連中がいたせいで厳しくなってしまった。
まるっきり「ガキの遊び」のような事をして、本来必要な人が取れなくなる現象はたくさんある。
裁判で必要だからといっても役所は公開しないので、いろんな手で集めるしかないのである。
個人上というと「ゼッタイに秘密にしなければならないもの」という感覚があるだろうが、それほど重要でもないと探偵としては思っている。
識別情報なんだから、それの使い方が問題であって、誰にも隠す必要があるともいえない。
隠す必要がある、絶対にバレたら困る、というのは「それを知られたら社会的に抹殺」されるような情報であろう。
悪用されるのは、特殊な性的嗜好がダントツだろうな。
それ以外には、男でも女でもハニートラップによる性的関係。
今でも全世界の政財界をターゲットにこういったものが集められることがあるが、なんでそれが重要かといえば、下半身の問題は失脚に繋がりやすいからである。
バレたら困るから、バラされないように相手の言いなりになり易い。
下世話な言い方になるが、「男には女を抱かせろ」「女には男を抱かせろ」である。
これが一番の致命傷となる個人情報といえる。
過去の犯歴といったものも重視できるが、下半身の問題の方が決定力は大きい。
特殊な性的嗜好というのはどんなのか、というと
SM嗜好だけではない、そんなのは序の口である。
近年問題になっているのは小児性愛や幼児性愛などがある。
だからデリ嬢を呼んだ、ソープに行ったなんてのは「商売」として考えたらまだまだ真っ当なものになる。
オレが経験したものでは人身売買のようなものはないが、浮気していたダンナの相手が男だった、というものがあった。
奥さんがいて子供がいて、それでいて浮気相手が男だったのである、つまり両刀使いであったわけだ。
同性愛は認知されてはきてるが、浮気相手が同性というのは異性の場合よりもアウトになってしまう。
うちへの相談でも「ホモの兄ちゃん」が何人かいたが、話しを聞いていると面白いがタイヘンな面もあって苦労しているようだ。
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