今まで住んできたのは、東京・神奈川・茨城・埼玉と関東の一部をあちこちである。
その県内でもあっちに行ったりこっちに行ったりでウロウロしてきた。
ずっと生まれ育った町に住んでいる人もいるだろうが、根無し草のようにウロウロしているオレとしては、どこに住んでも同じといった感じである。
探偵の仕事であちこち行ってみて「この町もいいな」という所もあった。
目を付けている町もある。
「友達がいない」「知り合いがいない」という理由で遠くへ引っ越すのを躊躇う人もいるが、それも大した問題ではない。
自分が気に入るかどうかだけである。
神奈川から東京に移り住んで長いが、そろそろ飽きてきたようだ。
探偵の仕事を始めた都合でこの地にいるが、尾行張込みといった事を止めればどこででもできるし、電話相談ならさらにどこでもいい。
「どこで死ぬやら果てるやら」といった感じである。
高尚な目的を持っている訳でもないが吉田松陰の「志士は溝壑にあるを忘れず(ししは こうがくにあるを わすれず)」の気持ちでもある。
こんな風に、最近は「次はどこに住むか、暮らすか」をずいぶんと考えている。
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