普通に考えたら「不倫でしょ?」と言われ笑われる事であろう。
誰かにそんな事を言っても相手にしてもらえないか、笑われる程度だったりする事が多い。
しかし、そんな人でも自分が不倫して捨てられたら同じような事を考えもする。
だいたいが「他人の事なんぞ知ったこっちゃない」のである。
探偵として長年仕事をしてきて、うちの場合「夫の浮気調査」よりも「不倫相手の浮気調査」の依頼や相談の割合が多い。
こういうケースを相手にしていると、夫が外で自分の妻のことを「何と言っているか」がよく分かる。
友達に言うよりもっと酷い事を言っていたりもする。
そんな事を言っていた相手が突然、自分を捨てて他の女に言ってしまう事も多く、連絡しても着拒だったりブロックだったりでその「冷淡さ」に気付くことがある。
町で偶然出会っても「目を逸らし」て知らんぷりもあったりする。
そんな事をされると諦めよりも怒りが強く出て、復讐しないと怒りの収まり処が見つからない。
そんな訳で復讐しようとするのだが、復讐代行等という業者を見つけて依頼して、事態が明るみに出て捕まるケースも多い。
以前は別れさせ屋なんてのもいたが、それも似たようなもので実力行使やウソで相手を攪乱して破綻させるのが主流であった。
「人を呪わば穴二つ」で自分が捕まってしまってはどうにもならんわ。
復讐を考えるのは良くないだろうが、「でもやっぱり」しないと気が済まない人も多い。
うちに不倫相手の浮気調査を依頼してきた人もそういった類である。
しかし、彼女達の「頭の良い点」は実力行使でも別れさせでもなく、「密告」を利用していた点だ。
不倫の真っ最中でも「今後のため」として自分達の様子を撮影させたり、映像を撮らしていたケースもある。
保険を掛けていたのである。
それで何をするのか?
金を要求するのか?
と思うだろうが、密告して相手の夫婦関係を壊したり、立場を弱くするのが狙いである。
いろんな所に送りつけたのもいた。
適当に遊んで、適当なところで捨てればよい、等と考えて付き合っていると痛い目に遭う確率は高くなる。
事実それで追い込まれた男をいろいろ見てきたのである。
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