世の中には2種類の人間しかいない、なんてのが昔の西部劇、それもマカロニウエスタンの中であった。
どうも、これでのセリフが最初らしく、今も時々使われている。
2種類の人間、いい人間か悪い人間か、ということなのだが、今もこれは使える。
不肖の探偵が見てきたような、精神的に問題がある人間、それも「他人は自分のために存在している」と考えるような人間は次のような考えを持って行動している。
●利用できる相手か、そうでないか
●バカか、利口か
●支配できる相手か、できない相手か
●いう事を聞く人間か、そうでないか
●暗示にかかりやすい人間か、常に冷静な人間か
●パニックになり易い人間か、そうでない人間か
●金持ちか、貧乏人か
●遊べる女か、身持ちが堅い女か
●尽くす相手か、そうでないか
●自分の事を愛してくれる人間か、愛情を求める人間か
こうやって考えると、どれも「利用できる相手か、そうでないか」という事になっている。
境界性だろうが、自己愛だろうが、アスペだろうが、こんな事を裏で考えていて「利用してやろう」という思いがある。
人間誰しもこんな考えを持っているのだが、それが極端で「徹底利用」を目指すのが彼等だ。
彼等は、これを巧に仕掛けて来る。
その時、同時に使われる手が「感情の揺さぶり」で、
●優しかったのが、突然怒り出す、暴力的になる
●丁寧な話し方が、突然乱暴になる
●優しい顔が、突然怖い顔になる
●自信満々だったのが、突然弱い姿を見せる
といった大きな変化をつけて、あなたの感情を大きく揺さぶるのである。
感情を揺さぶる、あなたの気持ちに変化を起こすことで「注視させる」「どうしたんだろうと考えさせる」「何か起きたのかと思わせる」といった、より深く知ろうという気を起こさせるのである。
料理にスパイスを効かせたり、味に濃淡を付けたり、温度に変化を付けて「おやっ?」と思わせるようなものである。
これもマインドコントロールと同じで、「善い方向」へ向かわせるための手段としてならいいのだが、「悪意を持って」使われることもある。
だから
物事には2種類の使い道がある、善い使い方か悪い使い方かだ
といった事にもなるのである。
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