探偵をしていると変わった依頼がけっこうやってくる。
ミステリーショッパーというのそれで「覆面調査員」等といわれている。
つまりは「一般客を装って店に行き、そこの対応や店内の状況をチェックする」というもの。
飲食店が多いと思うかもしれないがそうでもなく、利用者と接する事があればどんな仕事でも通用する。
電話対応もそうだし、店員や社員の接客態度、質問や疑問への解答や分かりやすい説明、照明の明るさ、BGMの音量、店内の臭い、といった事などいろいろ対象になる。
そうでもして「対人関係」を良好に保たないとクレームの嵐になるので、予防策を考える資料にしたり改善点の発見、というものに利用しているようだ。
「改善」のため、文句を言われないためのもので、なんとなく「消極的」な感じもする。
対応した社員・店員の良い点を評価した方がいいと思うだが。
悪い点を挙げていくのは減点主義だしマイナスのイメージが先行してしまう。
昔上司にやらされた「この店の良い点を10個挙げろ」というのは、今となっては素晴らしいものだったと思う。
今もあるのか最近行ってないから分からないが、コストコには評価方法は分からないが「表彰制度」があって、ボードに名前の入ったプレートが貼られていた。
日本人的気質だと「良くない、つけあがる、嫉妬の標的になる」といったデメリットが強調されるが、人間やっぱり褒められたいものなのではなかろうか。
昔読んだネバダ州ラスベガスの発展と従業員のモチベーションアップ・忠実度向上のために職場がしていた制度はためになる。
今はそうでもないかもしれないが、給料以外にもモチベーションを上げる方策を取らないと会社も継続できないし、社員のモチベーションが下がれば仕事の品質も低下し、顧客離れにつながるし、事故やトラブルも増加するものだ。
そんなことをベースにして今の日本の会社やお店を見るとどうであろうか?
給料を上げる事ができないところが多いが、それへの対応はしているのだろうか?
給料低い、福利厚生ナシ、社員の扱いがぞんざい、となっては「道具」としか見ていない事になる。
吸血鬼が捕まえた相手の血を吸う姿に似ている。
景気が悪くて商売に困っている会社も多いが、そこでの社員やバイトの扱いは酷いものもある
会社の都合だけで使っているから退職は増えるし、採用してもすぐ辞めてしまい「ザルで水をすくう」ようなケースもある。
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