どうしてかというと、こちら側からみると「のらりくらり」と返事を返してなかなか本論に進まないからである。
「離婚したい」と言っても、「どうしてなの?」「今じゃなくていいじゃない」「そんなに急ぐ必要あるの?」と返して来ることが多い。
さらには「オレは離婚なんて絶対にしない」と言い出す始末。
しかし、無視したりDVしたりは相変わらずで、「DVするからイヤだ」と言えば「どこがDVなんだ」と怒り出す事もある。
二人の協議が進まないので調停に進んでも、のらりくらりは続いて調停員も匙を投げる事もある。
となると離婚裁判となるが、ここでもやはり変わらずで弁護士に注意されたり、付いている弁護士が裁判官から「あなた依頼人をちゃんとコントロールできてるの?」と、注意される事もある。
弁護士にとっては災難でしかない。
別れようと思っている当人にとっては「嫌がらせ」でしかないような日々が続くこともある。
こうなると離婚届けを書いて夫に渡し、自分はさっさと出て行くケースもある。
以前あったケースでは、同居する大学生の息子に「お母さんが出て行ったから、新しいお母さんを探しに行く」といって騒いでいたオッサンがいる。
スーパーの特売じゃないんだから、そうそう簡単に見つかる訳ない。
そういう言葉を吐くこと自体オカシイのである。
自己愛者は酷い、最悪だ、といった事がネットではたくさん書かれているが、境界性のボーダーやアスペルガーの方が精神的ダメージが大きい。
彼等は暴力もあるが、モラハラが想像以上なのでどんどん追い込まれて行き、やがてカサンドラ症候群となり、酷いと精神科へ入院ということになる。
世の中でこんな事が起きているのを知らない人にすれば、「別れればいいじゃん」「なんで最初に気付かなかった」というのだが、いつの間にか汚染されて洗脳されるから怖いのである。
そういう人に限って、仕事がキツイと言った時にこちらが「だったら辞めればいいじゃん」というと「そんなのできる訳ない」「勝手なこと言うな」と怒り出すのである。
また物分かりのいいような事を言う人であれば、「お互い話し合って」とか「もっと話し合うべきだ」等というが、これもボーダーやアスペ相手には無理な話だという事を理解していないから言えるのだ。
世の中には「こちらの常識」が通じない人間がいて、それに困っている人がたくさんいる事を知らないと、勝手な意見を散々言われて、こっちが注意されたり怒られてオシマイだ。
だから被害者は話したくなくなり、やがて人との交流を避けるようになってくる。
世間の無理解というのは恐ろしいものである。
偏見も怖いが無理解はもっと恐ろしい。
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