山歩きなど長距離を歩く時、そして靴をそうそう簡単に脱ぐことができない中で歩く時、足にベビーパウダーをパタパタとかけている。
最近はないが山歩きはもちろん、長時間の尾行張込みをする時にこれをしていていた。
特に夏場は靴の中が蒸れるのでこうやっておくと少しは防げる。
暑くて蒸れるなら脱げばいいでしょ、となるだろうが山用の靴は脱ぐのが大変である。
踵をきっちり合わせて靴紐をフックに掛けていき、足が中で動かないようにしているし、靴のトップまで編み上げていくから短時間の休憩で脱いでいたら面倒である。
これと似ているのが世界の軍隊の行軍やその訓練である。
軍用の半長靴も山用ブーツと似たようなものだし、よほどの事がない限り途中で脱ぐなんてもってのほか。
だから行動中(状況中)に脱ぐことはあり得ない。
そんなわけで足にベビーパウダーを付ける事が多い。
これは以前、ベトナム戦争に従軍した人の書いた本を読んでいて「なるほど」と思ってやり始めたこと。
旧軍でも行軍時に靴下の踵部分にロウソクの「蝋」を縫って、踵が靴づれを起こさないようにしていたと聞く。
行軍はどこの国でも大変なのでアイデアがいろいろあるようだ。
山歩きの時は装備品としてザックの中にこのパウダーを入れて、時々靴を脱いでパタパタしていた。
今はみんな何を使っているのだろう?
これももはや時代遅れのものだろうな。
それとザックを背負って凸凹道を歩くと、背負う荷物の重さとその反作用から来る下からの突き上げで足の裏が炎症を起こす。
靴が柔らかいとそうなるので中敷き、それも堅めの中敷きは必須である。
安いので6千円くらいでだいたい1万円くらいの中敷きを使っていた。
足の裏の炎症は「行軍足」とも言われ、足の裏への圧力でそこを通る血管が押しつぶされ赤血球が潰され破壊される。
赤血球が潰れたら酸素を運べなくなるので貧血を起こす、これが行軍足である。
まぁ、山歩きではそこまで酷くなることも余り無いだろう。
そもそも行軍だと20キロ超のザック(背嚢)と個人装備10キロくらいを持って50~100キロ歩くからそうなる。
それと比べたら山歩きは「まだまだ」である。
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