この間、夜の渋谷スクランブル交差点でスマホを見ながら歩いていて外国人旅行者がバスにぶつかってケガをした事案があった。
オレも夜の裏通りなどを車で走っていると、こういったアホが向かってきて困ることがある。
パッシングしてもクラクション鳴らしても気づかない。
こういうのを見ると、「もしや身を投げ出して極楽浄土に行こうとしているのか」と思い、ジャガーノートかと勘繰ってしまう。
ジャガーノートとは動物ではない、あっちは「Jaguar」でジャグワーだ。
こっちはジャガーである。
ジャガーノートとは、元は「ジャガンナート」でそれを英語読みにしたもの。
ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の8番目の化身であるクリシュナの異名である。
信者の間では、このクリシュナの像を乗せた大きな山車、ジャガンナートの山車に轢かれて死ぬと極楽浄土へ行けると信じられていて飛び込んで轢かれて死ぬ人がいた、という当時の宣教師からの報告にあったそうだ。
そこからジャガーノート(Juggernaut)は、「止めることのできない巨大な力」「圧倒的破壊力」「自己犠牲」といった名詞になったのである。
車への飛び出しはまさしく「ジャガーノート」なのかもしれん、と思う。
この単語を知ったのは映画「ジャガーノート(Juggernaut)」で、ジャガーという割には動物が出てこないことから「なんでだ?」と思い調べて分かった。
ジャガーと言えばイギリスの高級車が思い浮かぶが、あっちは「ジャグワー」とか「ジャギュワー」と発音している。
1997年の映画「オースティンパワーズ」は007のパロデイーでイギリス諜報部員という設定だったので車はジャグワーを使っているが、そこはエロネタ満載のパロディだなのでボディ後部のプレートは
「JAGUAR(ジャグワ)」ではなく「SHAGUAR(シャグワ)」となっている。
shagとは優しく言うと「エッチする」、ストレートに言うと「一発ヤル」「sexする」という意味である。
よく使われる「ハグ」は「hug 」だから「ハグしょう!」を間違っても「シャグしよう!」と言わないように。
これを知っている相手なら大笑いできるだろうが・・・。
他にも知っている人にとっては笑えるものが人の名前として出て来る。
ミスターナンバーツー(Mr.NO2)や、ボンドガールのような女性で「アロッタ・ファジャイナ」なんてのもいる。
ナンバーツーは良いとしても、「アロッタ・ファジャイナ」も許されるのかと大笑いした。
何が笑えるのか、意味を知りたい人はオレに連絡してくれ。
ヒンドゥー教のクリシュナ像が出たついでと言っては変だが、日本の自動車メーカー「マツダ」も東アジアの神の名から来ている。
マツダは創業者の松田と、「叡智・理性・調和」の神であるゾロアスター教の「アフラ・マズダAhura Mazdā)」から取っている。
なかなか奥深いものである。
Comments