コンプライアンス、日本でいうと「法令順守」となっている。
英語だと本来の意味は「命令や要求などに従うこと」となる。
法令順守はいいのだが、「法令」を知らない人が多いのは困りものである。
身近なものだと車で交差点を右折する時。
この場合道路交通法では、
「交差する道路の中央部分、それぞれの道の中央線が交差する点の直近内側を対向車など周囲の状況に注意し、すぐに停車できる速度で速やかに通過すること」となっている。
だから直線的に曲がってショートカットするような運転はコンプライアンス違反になる。
時々起きる交差点の右折車と直進車の事故もそうである。
確か「直進車は周囲の状況に注意して直進する」とあった。
直進する自車のコースを遮るように横断する他車があればそちらを優先する、だったかな。
だから「直進車優先」と言っているのはコンプライアンス違反だし、そもそも道交法を理解していないことになる。
ここら辺は保険代理店の時、興味があっていろいろ聞いたり調べたりしたのである。
要は「自分がどんなに気を付けてもアホなのがいるから、そういうのは避けてね」ということである。
これは動画などでも言っている、「キチガイからは逃げろ」に共通している。
ところでコンプライアンスというと国際法も法律だから従う必要がある。
個人的に興味があるのは「戦時国際法」である。
ユス・アド・ベルム(軍事的必要性)とユス・イン・ベロ(人道性)というものが概念としてある。
さらにその下に各条約があってハーグ陸戦条約やジュネーブ条約という名称を知っている人もいるだろう。
ここら辺では、武器を持った一般市民に対しての攻撃規定というのがある。
完全な一般市民(老人、子供、障害者なども)が落ちている武器を拾う、手にする等したら「即・敵認定」となるので射殺が可能になっている。
武器というのは、銃ばかりでなく銃弾や砲弾というのも含まれる。
これくらいならまだその場で「判定可能」だが、赤ん坊を抱いて近寄るゲリラというのもある。
体に爆発物を巻いて近寄る子供というのもある。
こうなってくると「一見」しただけでは分からないので手遅れになって「一緒に」吹っ飛ばされてしまう。
これを射殺すると世界が大騒ぎするが、その判定というか裁くのは戦争が終わってからであって「現行犯」はない。
ここら辺を勘違いして普通の刑法犯と同列に扱おうとするのがいるが、これなどはコンプライアンスというか法律を知らない人間ということになる。
または、そういったものを無視して「感情」に訴えて相手を一方的に悪者にしようとするプロパガンダになる。
多くの人はここで勘違いし、誘導され、偏った正義感によって相手を非難する。
ベトナム戦争の話題で出て来るのが町にいるゲリラである。
休みの兵隊が道路の傍にいる靴磨きで履いている戦闘靴などを磨いてもらおうと足乗せ台に足を置くと爆弾が爆発して足が吹っ飛ぶ、ついでに周囲の人も大ケガをする、というトラップがずいぶんとあったようだ。
当然、靴磨きを負傷するがほぼ自爆テロである。
もはや誰が敵なのか分からなくなりビビるのである。
これが本来の「テロリズム」であり、これも違法行為となる。
コンプライアンスと軽々に言うが、法律というのは複雑に絡み合っている。
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