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アンヘドニア(無快感症)と失感情症(アレキシサイミア)

執筆者の写真: oryza63oryza63

いろんな人と会って、いろんな相談を受けて、いろんな対応をしていると「なんだこれ?」という状態の人に出会う。


アンヘドニア(無快感症)であり、それは次の様なものである。

・何をしても楽しくない

・楽しい事が分からない

・何も楽しめない

といったもので、当人の感じ方に問題あるもの。


もう一つがアレキシサイミア(失感情症)であって、次の様なものである。

・喜怒哀楽が弱すぎる、または感情が無いように見える

・周りが笑って楽しんでいる中、一人だけ笑わないがつまらない訳でもない

・親しい人が死んでも、無表情で涙を流さず、悲しいとすら言わない

というもので、こちらは当人の感情表現に問題があるものである。


アンヘドニアには身体感覚に関するものと、対人関係に関連するものがある。

対人関係に関連するものでいえば、

・人にどう反応すればいいのか分からない

・友達交流していても、楽しみより煩わしさが勝ってしまう

このため「体験」の深みを失うことになり、人間関係自体にも興味を持てなくなり、やがて孤立してくことになる。


身体感覚に関連するものであれば分かりやすいものだと、

・セックスはするけど、他の人が感じているほど気持ち良いと感じていない


こういったものが実際にあったし、それは精神医学関連の書籍でも出てきている。



アレキシサイミアは「喜怒哀楽の表出が弱すぎる」という言い方もあるが、これと他の感情表出を合わせるとサイコパスと同じように見えてしまう。

サイコで無ければ大丈夫か? か?というとこういうタイプは周囲から人が消えていく、つまり友達が去って行くし、寄って来なくなるので「孤立化して孤独」になるのがオチであろう。

引きこもり傾向があったり、かなり重症化している場合でもこれは出てくるから注意が必要だ。

それは当人が注意すべき、というよりも「周囲」の人が注意すべきことになる。

なんたって本人は分かっていないことが多いのだから。






 
 
 

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