DVモラハラというと夫婦間と思う人が多いが、これは恋人間でも起きるし、同棲している場合でも起きる。
こんな中でDV、特に殴る蹴る等の物理的暴力、
モノを投げつけたり壊したりといった行動、
さらに「殺すぞ」「死にたいのか」「お前の親兄弟も同じ目に遭わせるぞ」といった言葉による脅迫、
こういったことをされて黙っている人が多い。
多いというよりもほとんどかもしれない。
これらはすべて「DV防止法」で規定されているものだ。
そもそも「DV」がどんなもので、何がDVに該当するか知らない人もまだまだたくさんいる。
それで苦しんでいる人も多いのだが、それではこういう人達を何というか?
それは「無知な人」としか言いようがない。
無知だから、痛い目に遭わされて、酷い目に遭わされて、無知だから滅んでいくのである。
無知は罪だし、無知であることは自慢にもならない。
こんな事をされる人の多くは暴力や脅しを受けて「自分が悪い」と思い込む。
例え怪我をしたとしても「自分が悪いから」と思い込む。
そしてそんな事をされ「恥ずかしい」と思い黙っている。
これこそ無知の成せる業である。
DVを受けたらすべきことを挙げよう。
これが今後の展開で重要な位置を占めることが多い。
調停や裁判でもそうだし、弁護士を入れての協議でも「相手の非」を明確にするので役に立つ。
1.暴力を受けたら110番する
2.ケガをしたら医者に行き診断書を取る
3.モラハラで落ち込む事が続いたら、医者に行き診断を受け診断書を取る
4.行政の女性相談で相談を受ける
1.については交番ではなく110番である。
110番すると、警察署ではなく警察本部からの指令で近くの警官が動く。
110番からの指令を受けた警官は、その内容と処置について本部へ報告書を作成する義務があるので、記録が残る。
2.については、内科や外科で事実を明らかにした「公的な文書」なので重要。
3.については、ケガと同じように、精神科等で原因と思われる事柄や症状を記録した公的文書である。
4.については、これも行政側に相談実績が残るし、相談に行った事実を残せる。
そんなことが役に立つのか、と思うかもしれないが「一つ一つの行動や記録」が相手を追い込むための材料となるのである。
これは最初にも書いたように、夫婦間だけのものではない。
交際相手だろうが、同棲相手だろうが使える方法である。
しかし、これをせずに戦って「証拠が無い」と言われそこで撃墜される人が多いのが現実である。
無知やガマンは敵である。
さらに、相手によっては爆発的な暴力が起きて殺される可能性もある。
ストーカー殺人などはいい例だ。
このストーカー殺人についても無知な人は「そんなに頭来るなら捨てればいいじゃん」とか「危ないヤツから逃げればいいじゃん」と言うのだが、思考のプロセスが常人とは違うので、そんな考えでは殺される側になってしまう。
うちが扱ったDV絡みで最悪のものは、首から下がマヒして車椅子生活になった人がいる。
追い込み過ぎて相手が怒りのストーカーとなった案件では、家の前でナイフで刺されて重体になった人もいる。
それ以外、骨折や裂傷だったらザラにいる。
こうなりたくなければ、無知の改善を図る事だ。
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