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なぜお化けは怖いのか

だいぶ昔、知り合い数人と「お化け」について話しをした事がある。

くだらない事を考えるのが得意な連中で、心理・宗教・哲学・科学といった話しが大好きな奴等である。


そこで「なぜお化けは怖いのか」と考えたのである。

理由として

1.正体不明だから

2.怖いと思うから

3.そう信じているから

4.そんな話しや映画が多いから

5.科学的に理解不能だから


等と言ったモノが出て来た。

そうなのである、考えてもその原理や理由、原因といったものが分からないから怖いのである。

また、怖そうな絵や映画、話しがたくさんあるからそう思い込んでいるのである。

理由は別として考えてもみよ、

暗闇に首だけが出てきたら怖い。

床を手首が指で歩いていたら恐い。

壁から手が伸びてきたら怖い。


それは当然だが、

もし壁から出て来るのが「鼻」だったらどうだ。

もし床から出て来るのが「お尻」だったらどうだ。

壁から伸びて来るたくさんの手が全部「中指を立てていたら」どうだ。

鼻がたくさん出てきても、それが全部「鼻水」を垂らしていたら恐いか。


結局「部位」によって怖さが違うし、その数によっても恐怖心が変わってくる。

壁からお尻が出てきたら恐怖心よりもバカらしくて笑ってしまうだろう。

昔の幽霊の「絵」にしてもみんな着物を着ているが、これが素っ裸だったらどうだ。

ただのエロ本のようになってしまい怖くなんかなかろう。


つまり本物を知らないから怖そうに作っているだけである。

ちょうど時代劇などで、昔のことを皆が知らないから想像で「適当」に作ったのと同じである。

もし本当にお化けがいるのであれば、変わったヤツがいてもいいだろう。

しかし、そんなのはおらず、皆が統制されたように、似たような雰囲気、似たような形で出て来るのは人間がそういうイメージを頭の中に持っているからと違うか。

それともお化けというか幽霊の世界では厳しく統制されていて、勝手な衣装、勝手な振る舞いで登場するのは禁止されているのであろうか。



分からないものは勝手に想像して、勝手に怖くして、勝手にイメージを作って、勝手に自分の頭の中で想像を膨らませるのである。

DVモラハラ親父が恐いのも、暴力という事実は恐怖するが、ある部分、勝手に怖い・恐ろしいイメージを作っているだけかもしれん。

そしてお化けのように「突然」行動を起こすからかもしれない。

なんだかんだと面倒でうるさく、狂暴な奴ではあるが、あまり怖いイメージを作り過ぎるのもいかんと思う。



そうそう、こういったアホ話しをしていてあるヤツが言い出したのが「ハーメルンの笛吹き」についての話しで、「あれは縦笛か横笛」かというくだらない話があった。

そういえば話しの中ではどっちだか書いてなかったような気がする。

小学生のリコーダーのような笛だったら笑ってしまうし、山伏のほら貝のようであればまた笑える。

ある事象を真剣に考えるのはよいが、このようにくだらなく、アホらしく解釈のするのも気分転換にはよいものだと思う。










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