「他人の不幸は蜜の味」という言葉があるが、シャーデンフロイデとはその事である。
誰もが持っている気持ちというか「心の底」にある感情といえるだろう。
それが実現できない時は「チッ、クソ!」という気持ちから「怒りや憎悪」が高まっている。これを「ルサンチマン」という。
この感情から「自分は善」で「相手は悪」という思考が生まれ「価値の転倒」が起きると言われている。
自分の車を猛スピードで追い越していった車がパトカーに捕まった時などは、これが発動され勝ち誇ったように大声で喝采する人がたくさんいる。
W不倫で自分を振った相手が離婚した時などでも発動される。
探偵が受ける仕事でもこのシャーデンフロイデ的なものがある。
さっきの「自分を振った不倫相手」への復讐である。
その男の行動を調べ証拠を取り、男の個人情報を調べあげ、その家族親族も調べ、そこへ浮気のネタをぶち込むのである。
そう、相手の家庭をぶち壊すのである。
壊れないまでも「超・冷戦状態」となって家庭不和になる。
マジでこの方法は恐ろしい復讐兵器といえる。
うちでの名称は第二次大戦でドイツが使った兵器に倣って「V-1作戦」といっている。
ドイツ語で「報復兵器1号(Vergeltungswaffe-1)」である。
過去にこの作戦発動は10回以上ある。
相手を貶めるネタがあればいろいろできる。
無かったら探すのである。
遊んで振るような男はネタがたくさんあるから苦労はしない。
浮気や不倫で捨てられた交際女性が怒りの報復で使うケースが多い
妻の反撃で相手女性の家庭を壊す
同族会社での役員追い落とし
役員人事での妨害
ネタをぶち込んで人事異動や左遷に持ち込む
といった場面でも使われた。
やり方があるので「自分でやろう」等とは思わない事だ。
報復タイプとしては
女が男に
女が女に
男が男に
といった内容である。
「男が女に」が無いのは不思議であるが、もし報復と言えるなら
「付き合った女、同棲した女、結婚しようと思っていた女に金を持ち逃げされたので探して欲しい」といったものかな。
「人を呪わば穴二つ」と言われるが、こんな事をして地獄へ堕ちた依頼人は今のところいない。
怒りを抑えられない、どうしようもなく悔しい、となってくるとそれの解消に向かおうとする。
それをして気持ちが良いのかはワカランが、それを求める人は少ならずいて、実際にする人がいるのである。
たぶん今もどこかでこれをして溜飲を下げている人はいるはずだ。
遊んで捨てる男なんぞアブナイし、嫉妬の対象になるような人もアブナイ。
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